野生動物学研究室の紹介(Ver. 3.0)
沿 革
2001年4月,野生動物に興味をもつ多くの学生に対応するため,動物資源科学科に新設された研究室である.部屋は生物資源科学部6号館3階中央部(旧機械室)に位置する.
教 員
教授1名および専任講師1名.教授は,神戸市立王子動物園に臨床獣医師として23年間勤務していた村田浩一(52).専任講師は,2004年4月に北海道大学から着任した小型地上棲哺乳類の形態学が専門の岩佐真宏(34).
研究室生
開設当初は64名の入室希望者があったが,選考の末4年生2名,3年生24名(うちゼミ生11名)を室生として受け入れた.2005年1月現在,4年生9名,3年生16名,研究生2名,外研生2名,博士課程前期学生4名の計32名が所属している.2005年度の室生数は4年生16名,3年生16名,院生6名,研究生2名,外研生2名の計42名を予定している.
研究室の目的
主に家畜を中心として蓄積されてきた畜産学および獣医学分野の技術や知識を生かし,未だ不明な部分が多い野生動物を科学的に探求し理解することで,失われつつある生物多様性の保全に生かすこと.
研究内容
動物園動物や野生動物を対象とした動物学的,生理学的,繁殖学的,分子生物学的,獣医学的研究を他大学および他研究機関の協力も得ながら幅広く展開している.
2004年度の卒業研究テーマは以下のとおりである.
1) 異なる環境下に生息するチョウゲンボウの採餌行動と餌生物の変化に関する野外研究
2) 小型哺乳類の樹洞利用に関する研究
3) 神奈川県西部域における外来種アライグマの生息状況
4) 外来種タイワンリスの総合科学的研究 −個体群における齢構造の検討−
5) 鎌倉タイワンリスにおけるミトコンドリアDNAの遺伝的多様性
6) 鳥類の性判別に関する研究 −鳥類性判別におけるFTAィマイクロカードの有用性−
7) ヤチネズミ類のrDNA多型に関する細胞遺伝学的研究
8) 野生動物の被毛に関する研究 −鰭脚類における被毛の形態学的観察−
9) 野生動物の被毛に関する研究 −フタユビナマケモノ科の被毛形態の特徴−
10) 神奈川県,沖縄県および台湾における鳥類の住血寄生虫の感染状況
室生の研究業績
学会発表
1) 2001年〜2004年日本哺乳類学会大会
2) 2002年〜2004年日本野生動物医学会大会
3) 2002年〜2004年日本獣医学会学術集会
論文発表
1) 日本野生動物医学会誌
2) 日本野生動物医学会誌
3) 日本獣医師会誌
4) 山階鳥類学会誌
5) Journal of Parasitology
6) Journal of Wildlife Diseases
その他
これまでは学生の希望に応じて研究テーマを広く設定してきたが,今年度からは,成果が得られ更に発展が予想される研究にテーマを絞ってゆく予定である.
継続予定の研究テーマは以下のとおりである.
1) 鳥類の血液原虫感染および保全医学に関する研究
2) 小型歯鯨類のトキソプラズマ感染および海洋環境保全に関する研究
3) 野生動物被毛の形態学的研究
4) 博物館収蔵学術標本を用いた系統分類学的研究
5) 小型哺乳類の生態学的研究
6) 小型哺乳類を用いた系統地理学的・分子系統学的研究
7) 肺吸虫および中間宿主の生態に関する研究(国立感染症研究所との共同研究)
8) 生物環境指標としてのミミズに関する研究(杏林大学医学部との共同研究)
9) 外来種の遺伝的多様性に関する研究(防衛医科大学との共同研究)
日本大学野生動物学研究室
教授 村田浩一
専任講師 岩佐真宏
TEL/FAX: 0466-84-3776
2005年1月15日記