フィールドで出会った風景 '98-1
〜ヤチネズミを求めて100,000km〜


1997年5月15日〜17日,根室市春国岱(しゅんくにたい)へミカドネズミの採集に出かけました.真夜中に札幌を出発し,事実上一泊二日という強行軍です.
根室と言えば最東端の街,納沙布岬は5月でも身に凍みる寒さでした.初めて捕獲したミカドネズミを見て「女の子みたいな顔をしている」と言わせるほど気品に溢れた麗しきミカドネズミでした(言ったのは誰でしょうか).


1998年5月6日〜9日,滝上町へムクゲネズミの採集に出かけました.
この時は,北海道立林業試験場の中田先生と平間先生に同行させていただきました.ちょうどシバザクラが満開で,絨毯を敷き詰めたように咲き乱れていました.


1997年7月25日〜27日,及び1998年5月20日〜23日,天塩町へムクゲネズミの採集に出かけました.このポイントは,北海道立林業試験場の中田先生からご教示いただいた場所です.
97年に訪れた際は,真夏の炎天下,最高気温が30度を超える日でした.ワナをかけていると,すぐそばの牧草地のウシ達が物珍しそうに近寄ってきます.ムクゲネズミを手にして,「ムクゲネズミの歌」が閃いたのはこの時でした.
98年に訪れたのは,道北の遅い春の頃で,眩いほどの新緑と山菜がちょうどピークでした.天塩町はシジミの産地のようでして,中心部の食堂で食べたシジミ汁が美味しかったのを思い出します.
「天塩町」はムクゲネズミの「聖なる地」でもあり,また針路を向けてみたいと思います.


1998年5月30日〜6月1日,長野県長野市・須坂市へヤチネズミ類とモグラ類の採集に出かけました.アルプスを望む田園地帯で,畦周りにモグラ名人を仕掛け,アズマモグラを捕獲しました(左).モグラは真夜中でもかかるので,こちらもモグラの行動に合わせなければなりません.暗闇でモグラの処理をしているのは,同行していただいた名大・農の川田伸一郎氏です(右).
この地域は,小型哺乳類の形態的・遺伝的形質が東西で分かれる境界に当たっており,我々にとっては大変魅惑的な領域であります.



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