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設立の目的pURPOSE

 最近の生命科学の急速な進歩は、動物、植物、微生物といった生物種の違いや、生化学、遺伝学、分類学などの学問の違いを乗り越えた、まったく新しい研究の場を創り出しました。これは、あらゆる生命現象を、遺伝物質であるDNAを共通の言語として理解できるようになったからです。そのような流れの中で、生物を我々人間の幸福のために役立てようとするバイオテクノロジーも爆発的な広がりを見せています。

 このような技術の発達により、目前に迫った新世紀に是非とも解決しなければならない、食料危機や環境汚染に対処しうる手段を我々は手に入れつつあります。例えば、有用な遺伝子を組み込んだ植物やクローン動物の開発、ダイオキシンのような環境汚染物質を分解する微生物の育種などがそれです。これらの新技術の多くは、応用を目指す研究とそれを支援する基礎研究の協調によって生み出されたものであり、これらをさらに発展させ、またいかに安全かつ有効に利用するかが、今きわめて重要な課題になっています。

 本研究所はこのような動きに対応して、生命科学の成果と技術を生物生産とその利用ならびに環境保全のために役立て、さらに生物資源利用の現場における新しい発見を、より広い基礎研究につなげる橋渡しの役を担うことを目的として設立されました。設立にあたっては、文部科学省による私立大学ハイテクリサーチセンター整備事業の補助を受けています。

 日本大学生物資源科学部では、その教育・研究の基本的な柱として、資源生物学、環境科学、および生命科学の三つを掲げ、動物、植物、微生物、水圏生物など、我々の生活に関わる様々な生物種を対象として、多数の研究者が活発に研究を進めております。本研究所は、このような学部および大学院における研究活動とリンクしながら、機動的かつ有機的な体制で学際的研究を推進し、さらには企業を含む外部研究機関とも連携しながら上記の目標を達成することを目指します。

生命科学研究所

日本大学生物資源科学部
生命科学研究所

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