Nihon University College of Bioresource Scienses Plant Science and Resources
研究室大集合

研究室大集合

夢のスーパーダイズ!

作物学研究室

肥料の三要素といわれ窒素は、作物を栽培する際に最も重要な肥料のひとつです。ダイズをはじめとするマメ科植物は、根に形成される根粒の中には根粒菌が生息していて、空気中の窒素を植物に与えています。そのおかげでマメ科植物の栽培では他の植物に比べ窒素肥料が少なくてすみ、しかも栽培後の土壌も肥沃になります。
ただでさえ優れた性質を持つダイスの中で、いま世界のダイズ農家から実用化が期待されているダイズがあります。従来のダイズ栽培より窒素肥料が少なくて済む「作系4 号」です。一般のダイズに比べて10倍も根粒が着生し窒素固定能力が2倍もある品種です。
作物学研究室では、この「作系4号」の生理・生態学特性について研究を進めており、その能力を最大限に引き出す栽培法の確立を目指しています。あなたも「作系4 号」で世界の農業に貢献してみませんか!



透過型電子顕微鏡こよる
根粒菌の観察

 

野菜と果物品質の生理的メカニズムを解明する

果樹蔬菜園芸学研究室

「食べたときの食感はどうして形成されるのか?」、「どうして甘くなるのか?」、「収穫後にはどんな生理的変化が起こるのか?」など、私たちの生活に身近な果物と野菜には、さまざまな疑問がつきまといます。
この研究室では、最新のバイオテクノロジー技術を駆使して、特に品質を決定する遺伝子や酵素について解析するとともに、その生理的メカニズムを解析しています。
最近では、果物の食味形成に重要な遺伝子のクローニングに成功しました。さらに貯蔵中の野菜の成分変化に関与する酵素を探求しています。
一方で、フィールドでは自らの手で植物材料を育成し、栽培方法を学びます。
また、熱帯果樹も扱っています。温室ではアポカドをはじめ多数の熱帯・亜熱帯果樹を栽培しています。
まさに、フィールドから遺伝子までを扱う研究室なのです。



クローン化した遺伝子を
大腸菌内で発現

 

花の神秘を解明する

花卉園芸学研究室

花卉園芸学研究室では、キク、バラ、洋ランなどの日本の主要花卉植物に加えて、ラベンダーなどを対象に、植物がどのような条件で花をつけ、どのようなメカニズムで開花するのかを明らかにすることを目指しています。
具体的にあげると、花芽分化と植物ホルモンとの関係についての研究です。小さな芽から大きな花になるまでの発育過程の組織化学的観察を行うとともに、植物体内に微量に存在するホルモンを最先端の機器を駆使して検出・定量し、研究に役立てています。
また、得られた成果を実際の生産に役立てるために、企業と共同で生産者の栽培に利用できる生育・開花制御技術の開発を行っています。
さらに、組織培養法によるバラの試験管内開花に関する研究や、デジタルカメラで撮影した画像から植物の栄養状態を知る「非破壊栄養診断法」の開発を悪行っています。



ラベンダーに対するジベレリン
の発育促進効果

 

ゲノム情報を利用して品種改良に結びつける

遺伝育種学研究室

植物に観察される様々な形質について、バイオテクノロジーを道具として以下のようなテーマで研究を行っています。

  1. 遠縁のイネ品種を交雑した時に見られる雑種強勢(生活カが旺盛になる現象)の遺伝的メカニズムを、DNAレベルで解析中です。
  2. 植物の種子は、発芽に適当な環境条件が整ったときにだけ発芽するように制御されています。ダイコンを材料にして、発芽制御のメカニズムを研究しています。
  3. イネのいもち病菌は特定のイネ品種にのみ病原性を発揮します。いもち病菌のイネ品種の抵抗性遺伝子に対応した病原性決定因子を探索中です。
  4. 栽培品種から野生種まで、多種類にわたるイネや野菜類を研究材料に用いて、現存する野生種や品種の遺伝的多様性、野生植物が栽培植物へとなっていく過程や可能性をDNA、タンパク質、染色体レベルで探究しています。


蛍光色素を利用した
異種ゲノムの可視化

 

猛威をふるうウイルスに挑む

植物病理学研究室

植物ウイルスは世界中で約850種が知られており、各種の作物に大きな被害を与えています。こうした植物ウイルスの多くは昆虫、ダニ、線虫、菌類によって伝搬されます。
これらのうち、昆虫のアザミウマで伝搬されるトマト黄化えそウイルス(TSWV)が猛威をふるっており、トマト、キクなど多くの作物が被害を受けています。
このウイルスは植物だけではなく、昆虫の体内でも増殖できる不思議なウイルスで、古くから日本に存在していましたが、これまでほとんど被害はありませんでした。
ところが、TSWVの媒介者であるミカンキイロアザミウマが外国から侵入し、日本全土に定着したために各地で大被害が発生するようになりました。
私たちの研究室ではアザミウマによるTSWVの伝搬機構を解明することにより、病気を防ぐことを最終目標に研究を進めています。



トマト黄化えそウイルスの
電子顕微鏡写真

 

環境にやさしい害虫防除を目指して

応用昆虫学研究室

昆虫に病気を引き起こすけれど、他の生物には害のない微生物を利用して、害虫を防除する研究を行っています。
これらの微生物の中で、昆虫ウイルスは安全な殺虫剤開発のための格好な素材として期待されています。
私たちはウイルスの効果を飛催的に高めるタンパク質を、別種のウイルスが作ることを発見しました。さらに、このタンパク質の情報を担っているウイルス遺伝子をクローニングして、遺伝子組み換えにより大腸菌やイネで発現させることに成功しました。
このタンパク質を食べた昆虫はウイルスに感受性になるので、今まで殺虫に必要とされていたウイルスの数百分の一の量でも同じくらいの殺虫効果が得られます。
このタンパク質や遺伝子を利用することで、今後は環境にやさしい殺虫剤として、昆虫ウイルスの実用化がさらに進むものと思われます。



アワヨトウで増殖した昆虫ウイルスの
電子顕微鏡写真

 

緑地の保全・創出・管理

●造園・緑地学研究室

私たちの生活にとって緑は欠かすことの出来ない存在です。よりよい緑空間作りをテーマに、庭園・公園緑地・屋上緑地・史跡庭園など都市の緑や、農村・自然地域の緑の保護・保全・創出・管理など構想・計画・設計・維持まで様々な課題を対象として、野外での実験や調査を中心に次のような研究をしています。
@公園緑地の利用実態と利用者意識。
A名勝庭園や歴史・文化財施設の空間・景観特性。
B緑化の材料や技術手法。
C絶滅危惧植物の生態と保全・再生手法。
D里地・里山の自然環境における緑地構造と生物(小動物・鳥類など)の関係。
E屋上、壁面、日陰地における特殊環境緑化手法。
F公園、競技場、校庭などの芝生の利用と特性など。

くわしくは旧ホームページをご覧ください。
造園学研究室
緑地環境計画学研究室


絶滅危惧種ミズキンバイの生育量測定