< はじめに… >





 熱帯圏―開発途上国―では、人口増加が著しく必要な食糧を確保するために「過耕作・過放牧・過剰な肥料投入」など、数多くの問題が生じている。東南アジアにおいて、1960年代からこの問題を解決するために、「緑の革命」によってコメの飛躍的増産を達成したが、同時に農民の所得格差を生み、貧農を増やす結果となった。また、イネの品種の画一化はそれまで地域ごとに長い歴史をかけて守られてきた在来種(遺伝資源)を消失させた。今日、多様なニーズに応えるべく品種を育成しようとしても、これらの遺伝資源はもはや農家には存在しない。それらの反省に基づいて、我が熱帯資源作物研究室では熱帯地域の在来遺伝資源を評価し、それらを改良するとともに、在来の農業技術を改良することによって外からの最低限のインプットだけで在来資源を活用して現地の農業開発に貢献しようと試みている。
(写真上段左から、ニジェール農村調査・ニジェール脱穀風景・ニジェールでのトウジンビエ畑、写真下段左から、タイエンサイ調査・インドネシアジャワ棚田・パキスタン灌漑イネ塩類集積)


トップページに戻る次のページ