どんな課題でも、研究として取り組む上で、具体化していく必要があります。
具体化された課題には、必ずそれが起こっている現場があります。
私たちは、その現場に直接アクセスすることで、普通の人の目線で何かを感じ、考えていきたいのです。
学生の研究テーマ選びは、いつでも困難を伴いますね。
国際社会研究室は、これまで人びとの「普通」生活が含まれていれば、どのような研究テーマでも受け入れてきました。
第一に、どんなことに(無性に)興味があるのか、第二に直接見聞きしたいものは何かを学生に問うてきました。
そして「普通」とは何か、無限の可能性に挑戦していくことが研究室設立以来の使命となっています。
教員の研究テーマは、ミャンマーにある無電化村において、農業を主軸とした生活の持続的で質的・内発的な成長を考えることです。
そのために、共に考え、情報を共有していくことで、彼らがどのよう選択をしていくのか、これを見ていきたいと思っています。
北海道大学大学院環境科学院におけるタンデムゼミナール。途上国の留学生とともに環境問題について議論をする田崎成美さん(H28年度卒)
長崎県雲仙市における農業研修の様子。野菜の苗づくり
これまでにたくさんの卒業研究論文が出されてきました。
その中で、興味深いものをいくつか紹介します(全ての論文が研究室で閲覧可能です)。
ミャンマー・アウンバンの市場にて価格調査
ミャンマー・カローにて、外国人観光客へのインタビュー。フランス人にミャンマーの魅力と不便なところ(改善点)を聞き取り調査
ミャンマー・ダゴン大学にて共同セミナーの実施。少数民族の「閉鎖性」について意見を述べる若菜郁美さん(H27年度卒)
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