International Economics Lab
国際経済研究室

「ポスト新型コロナ時代のアジア経済を模索しよう!」

国境を越えたヒト・モノ・カネの流れが加速するグローバル化の流れが、新型コロナ・ウィルスの流行で一気に停止しました。
1929年の大恐慌以来の景気悪化が進行中と言われていますが、ワクチンや新薬の開発では新たな競争が生まれ、
オンラインを生かしたビジネスの萌芽もみられます。
こんな新常態のグローバル経済のなかで、今後アジア各国がどうなっていくのか、模索していきましょう。

研究室紹介

グローバル化の最新トレンドを把握するため、日本経済新聞の読み方と英単語ボキャブラリー強化、
さらにはアジア諸国の英字紙の読解、Excelによるデータ解析と図表の作成テクニックを通じて、
現在進行形のアジアを見る力を養い、卒業研究をまとめてもらいます。
この研究室では、グローバル人材として社会で活躍することのできる人材育成も目指してます。

教員

Masami ISHIDA
石田正美教授

略歴
  • 1983年:成蹊大学法学部政治学科卒
  • 1985年:筑波大学大学院経営政策科学研究科修了(経済学修士)
  • 1985年:株式会社芙蓉情報センター(現 みずほ情報総研)入社
  •     瀬戸内海の赤潮発生予察、経済予測、地域振興プロジェクトを担当
  • 1989年:株式会社富士総合研究所(会社合併による)
  • 1990年:外務省専門調査員として在マレーシア日本国大使館赴任
  • 1993年:アジア経済研究所入所 統計調査部にてインドネシア経済予測担当
  • 1997年:在ジャカルタ海外派遣員(インドネシア経済学研究科入学)
  • 1998年:日本貿易振興会 アジア経済研究所(組織統合による))
  • 2000年:インドネシア大学経済学研究科単位取得とともに帰国
  • 2001年:日本貿易振興会アジア経済研究所経済開発分析プロジェクト・チーム 主任研究員
  • 2003年:インドネシア大学経済学研究科修了(経済学博士)
  •     その後新領域研究センター、開発研究センター、国際交流研修室など歴任
  •     その間メコン川流域諸国の国境経済、経済回廊などインフラ開発を研究
  • 2009年:バンコク研究センター勤務
  •     (カンボジア、ラオス、ミャンマー、ベトナムの投資環境、産業、経済特区、道路インフラ開発の調査・研究担当)
  • 2014年:日本貿易振興機構アジア経済研究所 開発研究センター長 兼 ERIA支援室長
  • 2019年:日本貿易振興機構アジア経済研究所 上席主任調査研究員
  • 2020年~日本大学生物資源科学部国際地域開発学科教授

この研究に注目!!

Study1
東南アジアでも陸上国境を共有するタイ、ミャンマー、ラオス、ベトナム、カンボジア、そして中国(メコン川流域諸国)では2013~2017年(括弧内の数字は2003~2017年)の期間でみても、多くの国境で道路越境貿易額がプラスの伸びを示してます(下図参照)。こうした道路越境貿易の伸びは、この地域の諸国が取り組んできた越境道路インフラの開発に取り組んできたことが実を結んだためです。例えば、下の写真は、南北経済回廊でタイと中国を結ぶラオス区間ですが、未舗装であった国道が2008年に舗装されています。しかし、こんな隆盛を示したメコン地域の道路越境貿易も、新型コロナ・ウィルスの流行の影響で、トラック運転手の検疫が強化され、著しい縮小を余儀なくされています。今後この地域の道路越境貿易がどうなっていくのか、また中国が一帯一路の下進める高速鉄道や高速道路開発で、どのように変貌していくのか?一緒に模索していきましょう!
  • 国境で道路越境貿易額

  • 2006年の状況

  • 2016年の状況

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