三浦 徳
応用生命科学専攻 博士後期課程2年

研究室の仲間と

大学院に進学するきっかけ

幼い頃より「科学に関する何か」に携わることで社会貢献することを目標としていたため、大学院への進学は至極当然な流れであった。そのため、進学を決めるきっかけとなったような特筆すべき出来事などは無い。しかし、一つ挙げるとすれば、学部生時代に尊敬できる教員に出会えたことが本大学院への進学を強く後押しした決め手であったと言える。

現在の大学院での活動

現在、血液の循環を司る凝固線溶系が肝臓の再生においてどのような働きを担っているのかについて、生理学・分子生物学・薬理学など多彩な学問領域の技術や知識を応用することで体系的に明らかにしようと試みている。 研究は、ほとんど思い通りにはいかないことを日々痛感している。しかし、常に生じる問題に対する解決法を考えるのは楽しくもあり、問題解決がやりがいの一つともなっている。 生活については、一日のほとんどを研究室で過ごしている。研究室生活の中心は実験であるが、その一方で、合間を見つけては論文を読んだり、研究室員と談笑したりしている。決して楽しいことばかりではないが非常に実りの多い日々を過ごしている。

日常のひとこま

日常のひとこま

空いた時間には、最新の論文を机に広げて新しいアイディアを出し合ったり、それに関連するトピックについて議論をしたりします。

大学院に進学してよかったこと

学部を卒業してすぐ社会に出た人と、大学院を修了してから社会に出た人では、数年程度の違いしかなく、能力の面でさほど違いはないと思うかもしれない。実際に私もそう考えていた。しかしながら、大学院での研究・学びは、非常に密度が濃く、論理的思考や創造力といった社会に出てからでは身につけることが難しいような能力を徹底的に伸ばすことが出来る。他のことを気にせず集中して沢山のことを学べるのは大学院でなければ決して出来ないことである。

日大(院)に進学してよかったこと

正直、個人的には研究費の大小・研究設備が整っているかどうかという点では、特に日大を選ぶ必要はないと考えている。しかしながら、研究内容も含めて非常に魅力的な教授陣が揃っていること、教授陣から学生の教育・指導に対する熱意が伝わってくること、加えて、研究の自由度が極めて高いことといった、どの大学(院)にも負けない研究へのモチベーションを高める”何か”があり、それを享受できたという点において私は日大(院)に進学してよかったと考えている。

大学院の経験を生かして今後どうしたいか?

大学院で主体的に研究を遂行してきたことでしか得られないような、科学的思考に基づいたゼロからの創造力を活用することで、社会に広く貢献していきたいと考えている。近い将来、人工知能の発達により多くの仕事がなくなるとも言われており、創造的思考を伴わない仕事は淘汰されると考えられる。従って、どのような形(仕事)で貢献するかについては未定ではあるものの、人工知能では代替出来ないような領域を埋める人材として人類の発展に寄与したいと考えている。

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