チン セイセン
応用生命科学専攻 博士前期課程2年

研究室の仲間と

大学院に進学するきっかけ

近年中国では急速な発展とともに、食生活の多様化が原因で糖尿病にかかる人が非常に増えています。そのときから、糖尿病のことに興味を持ち、糖尿病患者の助けに一日早くなれるために、日本に留学しました。学部時代で、環境につながる土壌化学から人に密接に関連する栄養化学まで幅広い知識を学びました。その中には、生活習慣病にかかわる栄養分野に非常に興味を持ち、生活習慣病患者のためにもっと努力したいと考えました。さらに、大学院では学部で学んだ基礎知識を更に進化させることができると考え、進学することを決めました。

現在の大学院での活動

現在、大学院でシナモンを用いて糖尿病の研究を行っています。糖尿病とは、インスリンの分泌量や感受性が低下し、高血糖状態が続く病気です。この症状を改善するために、インスリン製剤がよく用いられていますが、インスリン製剤は血糖値の上昇を抑えるとともに、低血糖を引き起こす可能性があります。私が着目したシナモンは、血糖値上昇抑制作用が報告されていますが、そのメカニズムは明らかになっていないため、私はシナモンの抗糖尿病作用メカニズムの解明を目的として日々研究を行っています。
日本大学は研究を支援する態勢や研究施設が大変充実しているのも特徴です。これまでに行った研究は学会でも数回発表する機会を得て、また、学会の若手奨励賞(Young Investigator Award)を受賞することができたのも大きな自信につながりました。ニュースへ
研究活動以外にも、研究室で企画したイベントで研究室のメンバーと親交を深めることで充実した日々をおくることができています。

研究室での活動風景

研究室の仲間と

研究室の仲間と一緒にお昼を食べてコミュニケーションをはかっています。

大学院に進学してよかったこと

大学院に進学することで、自分が確実に成長しました。研究のために、スケジュールの作成、研究資材の購入、研究成果を発表する社会性、および実験のために論文を検索して必要な情報を収集し、知識を豊富する専門性を社会に出る前に持つようになりました。また、大学院に進学することで、自分が日本に留学する目的を達成できるようになりました。

日大(院)に進学してよかったこと

日本大学大学院に進学してよかったことは、多分野の研究が活発に行われ、専門が異なる人と出会うことができます。異なる分野の人と交流することで、その分野の知識を学び、多くのことを考えられるようになりました。また、在学している留学生の数が多く、他国からの留学生との文化交流がよくできます。その関係で、修了生が活躍している場面は幅広く、強力なネットワークを構築することができます。

大学院の経験を生かして今後どうしたいか?

大学院で専門知識のみならず、物事に対する考え方、他文化の人とのコミュニケーション能力や問題を解決する能力などを身に付けました。この経験を日本に留学する多くの学生に伝えたいと考えています。また、これから、社会に出て大学院の経験を生かし、会社の目標を明確する上で仕事を取り組み、先輩社員に早く追いつけるように努力したいと思います。

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