森林女子 forest girl

トップ画像
CONTENTS

好きなこと、やりたいこと、みつけた。
夢にむかって歩き始めた森林女子達のご紹介。

学びを活かす仕事へ

大学を選んだ理由

子どものころの体験が
大学を選ぶヒントに

小学生のころから定期的にキャンプや自然観察会に参加していたこともあり、いつもそばにある「木」がすきでした。また、小学生のころに放映していた動物行動学者を描いたテレビドラマのワンシーンで、主人公が子どもたちを自然の中へ案内するシーンをみて、私もこんな仕事がしたいと感じた記憶があります。そのような背景からか、高校3年生のころ、進路について部活の顧問の先生に相談をしているときに「環境教育」がしたい、「木」を勉強したいと思い立ち、森林・樹木が学べ、森林環境教育に取り組む研究室がある日本大学森林資源科学科への入学を決めました。

CLOSE

仕事の内容

森林や生き物をひとに
伝える仕事

(一社)セルズ環境教育デザイン研究所で、「アカデミックな生き物教室」を中心に、森林や生き物を利用した自然科学教育プログラムのデザインや実践を行っています。他にも、野外での教育活動に携わる指導者の方を対象に開講されている各種講座(「危険生物対策講座」、「環境教育プログラム講座」、「木のきほん講座」)の講師も務めております。森林資源科学科では、林業に関すること以外にも生態・動物・木材利用など幅広い分野を学ぶことができました。大学時代に受講したすべての講義が、仕事の核であるプログラムづくりのヒントとなっています。実際に、「樹高測定」など実習で行った内容もプログラムに活かすことができています。

ふみ出した一歩からつながる
「やりたい仕事」

大学時代に森林環境教育に関するサークル活動や卒業研究がきっかけで、「だれかに森林や樹木について伝えたい!」という思いが強くなりました。そこで、その分野での就活に悩んだ私は、業界を知り人脈を広げるために指導者養成講座を開講する企業のインターンシップに参加し、そこで講座の講師を務める機会をいただきました。この講座でコラボすることになった「環境教育分野で起業されていた方」とのご縁から、その方とともに一般社団法人を立ち上げることになり、現在は理事として、自分のやりたかった仕事を二人三脚でつくり出すことができています。インターンシップをはじめとする、大学時代に築いた「人とのつながり」が進路選びや現在の仕事の基盤になっていると感じています。

CLOSE

好きなものを仕事に

大学を選んだ理由

自分にできる事を
探して大学へ

中学生のとき、夏休みの自由研究で地球温暖化についてレポートをまとめました。調べていくうちに自分の世代が直面している環境問題の大きさ、その中での森林や植物の重要性を理解し、さらに詳しく知りたい、という思いから専門的に研究を行える大学を選択しました。日本大学の森林資源科学科を選んだ理由は、研究室ごとの専門分野が多岐に渡り、自分の興味のある研究分野が入学時と変わっても全く問題がない点です。さらに、他の学科の授業も受講できる点も受験を決めた理由です。林学だけでなく、動物学・水産学・生命科学・国際開発など複数の面から地球温暖化の問題を捉えることができると考えたからです。

CLOSE

仕事の内容

得た知識が将来の仕事へ。
思いがけず繋がっていく

『mont-bell(モンベル)』というアウトドアメーカーに就職し現在は長野県の店舗で、アウトドア製品の販売の仕事をしています。もちろん、アウトドアメーカーですのでアウトドアの経験も重要ですが、大学での経験は社会人として必要なことばかりであったと思えます。フィールド調査へ出ていく積極性や、2年に渡る卒業研究でのスケジュール管理と実行力は社会人になってからも必要な能力であり、大学生からそれらを得ることができたことは非常に良い勉強となりました。現在では店舗の運営だけでなく、商品企画会議にも出席しています。モンベルは農業・林業分野へも進出しているので、大学時代の経験や知識が商品企画にも非常に役立っています。

自分のやりたいことを
常に心の軸に。

好きなものや森林・環境に関わる仕事がしたい、と思い就職活動をしました。そこで、研究室のフィールド調査時に気に入って着ていた洋服に着目しました。それこそがモンベルでした。 アウトドアを通じた環境学習や自然環境保護といった、アウトドアメーカーならではの自然への接し方に興味を持ちました。また、店舗ではいきいきとしたスタッフが多く、一緒に働けたら楽しいだろうなと思い、エントリーを決めました。就職活動では、すべてを決めるのは自分自身です。本当に自分のやりたいこと、好きなものを軸に就職先を選んだ方がいいと思います。結果を気にしすぎず、上手く切り替え、自分に自信を持ち続ければきっとうまくいくはずです。

CLOSE

樹木医になる!

大学を選んだ理由

樹木医になりたい私にぴったり!

私は小さい頃から自然が好きで、高校時代は環境問題にとても興味がありました。
その頃、樹木医という職業を初めて知り、樹木医として環境問題に取り組むことが私の夢になりました。
日本大学の森林資源科学科では、樹病学の科目があり,その他いくつかの指定された科目を履修することで,卒業時に樹木医(補)の資格を取得できます。森林微生物学研究室では,樹木病害の研究ができます。樹木医を目指す私にぴったりだと思いました。そして、日本大学の森林資源科学科を第一志望で受験して無事に合格することができました。

CLOSE

仕事の内容

「この木なんの木?」が基本です。

私が勤める株式会社湘南グリーンサービスは、藤沢市の造園会社です。庭園や外構の設計から施工、その後の管理まで行っています。その中で私が担当している主な仕事は、
・樹木医として樹木診断や治療
・漢方を使用した病虫害対策
・個人邸の植栽管理に関する営業と現場作業です。
仕事に活かされている大学の授業はたくさんありますが、中でも一番勉強していてよかったと思うのは、樹木学などの樹木判別に関する授業です。樹種によって、お手入れの方法や治療の方法が変わってくるので、「この木なんの木?」が分かることが私の仕事の基本になっています。樹木判別の基本やポイントを大学時代に勉強できたので、新しい樹種を覚える時にもその知識が役に立っています。

自分の大本命を見つけましょう!

私は社会人になってまだ6 年目ですが、転職を2回しています。そのため、就活は全部で3 回経験しました。1回目の就活は、緑に関わる現場での仕事を探しました。2回目の就活は、緑の仕事にこだわらず、あらゆる分野で探してみましたが、最終的には樹木医を目指すことができる仕事に決めました。3回目の就活は、樹木医に合格して、より多くの知識や技術を身に着けたいと思い、先輩樹木医が3人いる今の会社を選びました。
いつの就活でも心がけていたことは、自分にとっての大本命を見つけるまで続けるということです。
自分の目指すところが変わって転職をしましたが、3社とも私にとっての大本命です。

CLOSE

木材を使って環境を守る

大学を選んだ理由

広大な演習林、
多様な実習科目に惹かれて

高校のクラスは文系でしたが、幼い頃から生き物や自然が好きだったので、部活動で生物部に所属していました。生物部では、森や山に入ってフィールドワークをすることが多かったので、川や海など、豊かな環境の源となる『森林』について、大学で詳しく学びたいと考えていました。
進路研究を進めるなかで、日大の森林資源科学科を見つけ、日本各地に広大な演習林を持ち、豊富な実習科目がある、この学科に惹かれました。オープンキャンパスに参加し、各研究室のブースを見学して、森林に生息する動植物の研究や、木材利用に関する研究をしている研究室などに興味を持ち、森林資源科学科の受験を決めました。

CLOSE

仕事の内容

専門の授業で、
二級建築士の受験資格取得へ!

現在、本社の設計・商品開発部で働いています。もりぞうは日本全国に支店を構える注文住宅メーカーですが、私は主に売価確認の業務を行っています。具体的には、自社規定をもとに各物件の図面と見積り書の整合性を確認しています。
大学時代には、二級建築士の受験資格が卒業と同時に得られるよう、三年生から専門の授業を履修していました。単位を取得するのが大変な科目もありましたが、その授業で得た建築に関する知識が、今でも活かされているように思います。

古民家の研究、
そして木造住宅を仕事に

大学で森林の勉強をしていくうちに、日本の森林から切り出した木材を持続的に使うことが、森林の動植物や、それを取り巻く環境を守るために重要だと考え、木材利用に興味を持つようになりました。卒業研究では『古民家』をテーマに選び、その間取りと人々の暮らしを研究しました。
そして、日本の木材を最も多く活用できることと、私たちの暮らしに身近な木造住宅に関わる仕事をしたいと考え、住宅業界を目指して就職活動を行いました。就職活動では、どの会社を受けても建築系の就活生が多いなか、自分の志望動機と大学で学んだことの繋がりを明確に説明できるよう、自己研究を重視しました。自分のやりたいことが明確になり、自分を良く理解し自信をもって就職活動に取り組めたことで、現在の会社に就職できたのだと思います。
今の仕事では、厳選された木材で建てた住宅をお客様に提供し、それが日本の森林保全に役立っているという思いが、私のモチベーションになっています。

CLOSE

木材の知識を生かして

大学を選んだ理由

興味があることは
全部学びたい!

地球温暖化や森林破壊という言葉をよく耳にするようになったのは中学生の頃でした。地元が自然に囲まれた地域でもあったので、環境問題に対して自ずと関心を持つようになっていきました。高校では進路を真剣に考えるようになり、興味があった環境の勉強をしたいと思ってはいたものの、環境分野で就職できるのか不安を感じるようになりました。そこで、当時興味が沸きはじめており、将来設計の立てやすい建築関係の大学を視野に入れることにしました。しかし、環境を学びたいという気持ちを諦めることはできなかったので、環境と建築の両方が学べる日本大学を選びました。

CLOSE

仕事の内容

JAS製品を評価する
責任感をもって

(公財)日本合板検査会では日本農林規格(JAS)に基づき、合板、フローリング、集成材、単層積層材、枠組壁工法構造用たて継ぎ材、直交集成板などの検査を行い、検査に合格したものについて証明を発行する業務を行っています。全国7 カ所に検査所があり、私は名古屋検査所に勤務しています。主に木質製品の強度性能や接着性能、ホルムアルデヒド放散量などの試験を担当しており、月に数回認定工場へ検査に出かけることもあります。

自分を見つめ直した
就職活動

大学入学当初から住宅に興味があり、就職先は建築関係の企業を希望していました。そのため、就職活動では木材に関する知識をもつことが有利になると思い、住環境における木材の特性に関する研究を行っている木材工学研究室を選択しました。現在勤務している会社は直接住宅に関わる職種ではありませんが、大学で学んだ木材の知識を活かすことができると思ったため就職しました。また、自分が検査した製品がJAS 製品として様々な場面で使用されることを考えると、責任感をもつことのできるやりがいのある仕事だと感じ選びました。

CLOSE

ケニアの現場での研究!

大学を選んだ理由

熱帯の森への道。
JICAセミナーそして森林資源科学科へ

小さいころから生き物を飼う事や動植物の図鑑やテレビ番組を見ることが好きでした。それと同時に、インドネシアや南米などの多様な野生動物の暮らす森へ行ってみたいという想いも強くありました。高校生の頃、所属していた陸上部の練習で定期的に生物資源科学部のグラウンドへ遠征に行くことがありました。そこで出会った大学生の先輩からJICAで開催される公開セミナーを紹介され、3年生の夏に参加をしました。 そこで、途上国の森林は野生動物のみでなく地域の人々の暮らしも支える多面的な機能を有していることを知り、人と森林の共生をより深く考えたいと思い森林資源科学科を志望しました。

CLOSE

仕事の内容

大学院進学と
青年海外協力隊

学科での勉強や実習を通じて、地球という限りある資源の中で、人々が森林の恩恵を持続的に受けるためには適切な森林管理が必要であるということを学びました。卒業研究では、里山で人が管理を放棄した竹林の生態について調べました。研究を通じて、人の生活と人が管理する森林の両方が見られる里山の生態系をより深く追求したいと思ったと同時に、森林管理の現場を経験してみたいという気持ちが高まりました。そこで、卒業後は竹や里山を専門とする教授のいる大学院へ進学をし、休学をして青年海外協力隊となり2年間ケニアで森林管理の活動を行いました。現在はこれまでの経験を活かして現場で活用できる成果を目標とした研究を進めています。

人と森の共生をめざして、
ケニアでの竹林利用研究

私は人と森が共生して生きていくことの出来るように、それぞれの地域でどのように森を造る方法が効率良いのかを研究しています。現在は、ケニアに自生している高山性のタケの生態や、その生育地周辺に暮らす人々がどのようにタケを利用したらどれくらいの資源が残るのかということを調べています。ケニアでは人口増加に伴い、薪炭材などの資源の需要が高まっています。何も管理をしなければ大規模に伐採されてしまう可能性のある竹林ですが、適切に管理をすることで持続的に竹林を利用することが出来ます。地域に暮らす人々の伝統的な知恵と科学的根拠を併せてより良い森づくりを模索しています。

CLOSE