小野ゼミ

離島での自然探検を通じて資源・環境問題を考える

第一次産業の広範かつ健全な展開は、食品産業発展の前提となります。そのためには、生産環境が汚染されていないこと、破壊されていないことが求められます。そこで本年度は、資源・環境問題を考えるきっかけとすべく、西表島においてマングローブの観察や、サンゴ礁の生態調査等の自然探検を計画しました。

事前学習では、日本の農業生産及びマングローブの生態に関する文献を輪読。2年生10名、4年生2名の計12名で現地へ。
甚大な被害をもたらした台風15号の影響により、4名は羽田空港にたどり着けず。初日からの参加は事前に沖縄入りしていた8名のみ。残り4名は2日目からの参加となりました。当日のドタバタ、本当に大変でした。

滞在先は琉球大学の西表研究施設。琉球大の馬場名誉教授による座学で今年のフィールドリサーチはスタート。世界各地を駆け回って、マングローブの研究を継続している馬場先生の圧倒的な迫力。午後9時過ぎまでの講義、お疲れ様でした。

二日目は、マングローブ林探検。観光ではカヌーに乗るところ、そこは授業の一環。マリンブーツを履いて、川をザクザク歩きます。時には腰上まで水に浸かって、マングローブの果たす役割を身体全体で実感。午後は、島の資源をまるごと株式会社化した由布島を訪問。牛車に乗り、海風を浴び、三線を聞きながら海を渡る心地よさ。

三日目は、終日サンゴ等の海洋資源探索調査。人口40人の鳩間島と干潮時にのみ出現するバラス島の調査。映え写真撮り放題の一日でした。ただ日差しは猛烈。「肌を焼くんだ」と日焼け止めを塗らない強者もいました。夜はミニ送別会。これまでを各人が振り返りました。

四日目は、疲れた表情を見せながら、西表島を離れ各自帰路へ。但し、海が荒れて、西表島から石垣島までの船がジェットコースター状態。船を降りた学生がどうなったかは自粛。

今回、印象に残ったのは、離島でのごみ処理問題の深刻さ。非常に厳しいゴミ規制により離島の環境が守られていることを痛感したフィールドリサーチでした。

琉球大学馬場名誉教授による座学
マングローブ林探検!
マングローブの種
水牛車に乗って由布島へ
「映える」写真に夢中(鳩間島にて)
石垣島の英雄具志堅用高と

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