齋藤ゼミ

酪農・乳業を中心とした地域振興の意義とその課題

1.食料生産の現場体験と牧場関係者の講話

2018年度のフィールドリサーチは、岩手県葛巻町にある「くずまき高原牧場」を拠点として9月7日~10日の日程で実施しました。多様な機能を備えた牧場での充実した4日間です。
今年は葛巻町の酪農家が出品するホルスタイン共進会を視察することが出来ました。本隊に先駆けて1週間ほど酪農研修を行った3年生1名が堂々と牛を引いて回りました。立派に大役を果たし、その部門で見事に第一位を獲得しました。

また、牧場の牛乳を原料とした、チーズ、アイスクリーム、パンなどを各人が実際に作りました。自分たちの手作り製品だけに、おいしさもひとしおです。
くずまき高原牧場は40年近い歴史のもとに、現在では「日本一の公共育成牧場」と称されるまでに発展しています。牧場の創生期から関わってきた中村哲雄前町長、鈴木重雄町長からの講話は、牧場作りやまちづくりへの情熱に圧倒されます。

2. 酪農家や乳業企業等への訪問調査

町内の酪農家や乳業企業への訪問調査によって、普段触れることのない牛乳生産や加工現場での実情を勉強しました。
村澤牧場では生き物相手の仕事の大変さと、そのやりがいを学びます。調査時にいただいた自家製の牛乳はもちろん、自家栽培の朝取りとうもろこしのおいしさも格別でした。3年生の酪農研修も快く受け入れていただきました。
タカナシ乳業では、牛乳の殺菌温度別の試飲(低温殺菌牛乳・UHT牛乳)や牛乳製造工程の徹底した衛生管理について学びました。
守山乳業やくずまきワインでは、食品工場としての品質管理、物流システム、マーケティング活動等の具体的な内容を教えていただきました。

最終日は、3年ぶりに岩泉乳業を訪れました。2年前の台風直撃による甚大な被害を被ったときの状況や復興に向けた取り組み等のお話を伺いました。被災から再生に向けて全社員が一丸となって頑張る様子を聴き、学生も活力をいただきました。

タカナシ乳業での調査の様子
村澤牧場での調査の様子
きれいに焼き上がった手作りパンです
手作りアイスクリームを美味しくいただきました
ワインの製造工程、熟成工程、マーケティング等を学びました
岩泉乳業の下道副社長(本学OB)から工場復興に向けての取り組みなどを学びました

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