大石ゼミ

食品企業における製品開発・原料調達・加工・販売の現状と課題

2017年度の大石班(食品産業論班)は、例年と少し趣向を変え、1日目は北海道を代表する食品企業である雪印メグミルク株式会社と福山醸造株式会社を全員で調査し、2日目は前半に六花亭札幌本店、北菓楼札幌本館、石屋製菓株式会社を訪ね、その後、4つの班に分かれ、事前に調べた訪問先に調査へ出かけ、SWOT分析と4P戦略を纏めました。3日目は早朝から札幌市中央卸売市場へ出かけ、北海道の食を支えている卸売市場の現場を体感し、市場の問題や魚食について講義を受講してきました。

食品企業では、前期の事前のゼミで考えた質問項目に準じて、それぞれの商品戦略や販売戦略、原料調達、衛生管理等の現状と課題を教えてもらいました。とくに雪印メグミルク株式会社では、北海道の酪農の歴史から今の形になるまでの歴史や使用している機械の変遷、酪農業に果たしてきた役割、商品開発について、福山醸造株式会社では醤油や味噌造りの基本から昔の道具や関連品、商品開発について、それぞれ詳しく教えていただきました。学生は食の奥深さを感じることができたと思います。

また札幌市中央卸売市場では、セリの見学や魚食普及の講義、マイナス50度の貯蔵庫見学など、早朝からの見学で大変でしたが、普段見ることや体験できない流通を支えている現場を知ることができました。また慣れないSWOTや4P分析で戸惑う場面もありましたが、「現場から学ぶ」ことを意識してもらえたら嬉しく思います。調査は、予習→仮説の設定→現場での検証(調査)→整理・纏め→振り返り、です。これらを繰り返すことで、個人の調査能力のレベルも上がってきます。今回の受講生の今後の活躍にも期待したいところです。

最後に、勉強はもちろんのこと、食や自由時間を含めて充実した3日間になったことを、今回調査に関わっていただいたすべての関係者に感謝申し上げます。

雪印メグミルクの調査を終えて
福山醸造での工場見学
六花亭札幌本店にて
白い恋人パーク体験工房の後で
マイナス50度の冷凍庫にて
札幌市中央卸売市場にて

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