調理学実習

調理学実習は2年次に開講される選択科目です。フードスペシャリストやフードコーディネーターの資格取得を目指す学生を中心に履修しています。本実習は調理を通じて、「食と素材」や「調理学」、「食品栄養学」、「フードコーディネート論」などの授業で学んできたことを実践します。また調理技能の習得だけでなく、各食材に関する知識や、各国の食文化などについても実践的に学ぶことにより、「食創造」に必要な知識と経験を身につけます。

2017年度の調理学実習は、夏季休暇期間中に日本料理の「つきぢ田村」でマナー講習を行いました。3代目の田村隆料理長から、料理の基本である出汁のひきかたから、素材の生かし方まで、楽しく、わかりやすくご講演いただきました。そしてお話しを伺った後は、お料理をいただき、一品一品に日本料理の技を感じるとともに、実食を通じて日本料理のマナーを実践し、学びを深めることができました。また、築地魚市場株式会社の方にご協力いただき、築地市場の場内見学も行いました。学生の質問にも丁寧に答えて頂き、流通の現場を肌で感じることができました。

授業では、竹内刃物製作所の方にお越しいただき、包丁の扱い方を学ぶことから始まりました。実習では、調理器具の使い方、出汁のひき方やご飯の炊き方など、基本から順番に学んでいくので、調理経験の少ない学生でも無理なく学ぶことができます。和食、西洋料理、中華料理以外にも韓国・タイ・イタリアなどの世界の料理も学び、実習を通じて各国への理解を深めることができました。初めは不安げだった学生も、春季休暇期間中に行われた集中実習のころにはすっかり手慣れた様子で調理する姿が見られました。

また学内の農場で朝採れたばかりの野菜や、学内の食品加工実習所で製造された食肉製品を使用することを通じて、食材の特性を生かした扱い方や調理法はもちろん、地産地消など、これまでの学科の学びの理解を深める有意義な実習となりました。加えて、今年度から「ホテルニューグランド」で西洋料理の学外マナー講習を行うとともに、味の素株式会社によるうま味の出張講義や、おいしさ、栄養バランス、価格などを考慮したお弁当の献立を考えて実践するなど、盛りだくさんな内容の調理学実習となりました。

築地市場の場内を見学
「つきぢ田村」料理長の講演
包丁研ぎに挑戦。竹内刃物さんによるレクチャー。
朝採れの学内農場野菜で調理します。
班員協力して調理を進めます。
西洋料理のテーブルマナーを身につけよう。

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