調理学実習

調理学実習は2年次に開講される選択科目です。フードスペシャリストやフードコーディネーターの資格取得を目指す学生が履修しています。本実習は調理を通じて、「食と素材」や「調理学」、「食品栄養学」、「フードコーディネート論」などの授業で学んできたことを実践します。また調理技能の習得だけでなく、各食材に関する知識や、各国の食文化などについても実践的に学ぶことにより、「食創造」に必要な知識と経験を身につけます。

2016年度の調理学実習は2015年度に引き続いて、夏季休暇期間中に日本料理の「つきぢ田村」でマナー講習を行いました。つきぢ田村3代目の田村隆料理長から、料理の基本である出汁のひきかたから、料理をおいしくするちょっとした気遣いまで、楽しく、わかりやすくご講演いただきました。そしてご講演の後は、コース料理をいただき、ユネスコの無形文化遺産にも登録されている「和食」の自然や四季と調和した食文化を感じることができました。
また、築地魚市場株式会社の方にご協力いただき、築地市場の場内見学も行いました。市場関係者以外はなかなか入ることのできない競り場などを見せていただくとともに、学生の質問にも丁寧に答えて頂き、流通の現場を肌で感じることができました。

授業では、竹内刃物製作所の方にお越しいただき、包丁の扱い方を学ぶことから始まりました。包丁の持ち方、研ぎ方だけでなく、包丁の歴史や種類についても教えていただきました。実習では、調理器具の使い方、出汁のひき方やご飯の炊き方など、基本から順番に学んでいくので、調理経験の少ない学生でも無理なく学ぶことができます。和食、西洋料理、中華料理以外にも韓国・タイ・イタリア・スペインなどの世界の料理も学び、実習を通じて各国への理解を深めることができました。初めは不安げだった学生も、春季休暇期間中に行われた集中実習のころにはすっかり手慣れた様子で調理する姿が見られました。

この他にも味の素株式会社によるうま味の出張講義や、おいしさ、栄養バランス、価格などを考慮したお弁当の献立を考えて実践するなど、これまでの学科での学びを深める調理学実習となりました。

築地市場の場内を見学
カボチャのポタージュはシノワで濾します。
真剣にフルーツカッティングに挑戦中!
デコレーションケーキ。最後の仕上げを慎重に。
味の素さんの出張講義。味噌湯にうま味を足してみよう!
スペイン料理のパエリアを取り分けよう!

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