食料生産実習

大学内の農場・食品加工実習所で、田植・稲刈から合宿農業体験、ソーセージづくりまで!

同実習は選択科目(定員制※)で、前期のゼミ(座学)に始まり、6月の田植、夏休み中の合宿集中実習(3泊4日。耕種・畜産・農業機械の農場内全部門と食品加工実習)、そして10月の稲刈りと実習が続いていきます。 本年度は、実習5年度目にして最多の受講学生(24名)となり、受講生の農業実習に対するモチベーションも特に高く、頼もしい限りでした。

※受講学生は毎年面接・レポート等により実習への熱意を審査の上、受講が決定されます。

本年度は、まず、6月13日(土)に、本学部農場において食料生産実習の田植が行われました。学内(キャンパス内)で「田植から調理までの実習」ができるのが、本学部キャンパスの大きな特徴であり、それをカリキュラムとして用意しているのが、本学科の大きな強みです。農場スタッフの方からの説明を受けた後、早速泥田に入っていきます。当日は、受講学生全員と農場関係者、担当教員とTAの院生に加え、学科の片上先生、清水(友)先生が助っ人参加されました。毎日学ぶ本館の校舎を見ながら、手植えでの田植を進めていきます。当日は、多少暑かったものの時折爽やかな風も吹き、まずまずの田植日和。
最初は泥田に入るのが初めての学生たちは驚きの声を上げていましたが、慣れてきてからは作業もスムーズに進み、予定どおり昼までに約1反(10a)の水田の田植を終了しました。

続いて、夏期休暇中の8月24日(月)~27日(木)の間、3泊4日で学部農場に宿泊しての本実習(農場等での合宿実習)を行いました。本年度は、例年と異なり涼しい気候となり、炎天下での作業よりは疲労度も少なく快適で、ある意味で農作業日和であったといえましょう。まず、初日午後から2日目早朝、そして4日目の早朝まで、農場の全部門での実習を行いました。実習前半はあいにく雨にたたられ、農産・園芸での植え付けや農業機械での収穫作業は残念ながら一部で内容変更となりましたが、みんなで植えた水田の管理作業や、畜産では早朝の搾乳、豚舎・牛舎での管理作業、温室やバラ園での作業、農業機械ではトラクターの運転実習などを行いました。また、最終日午前には、食品加工実習所でソーセージ、レトルト食品を製造実習し「食」の現場を体験しました。最終日の午後は、お世話になった関係者の方々とともに、農場で盛大にバーベキューでの打ち上げを行いました。この場で、自ら製造したソーセージをおいしくいただいたことは、学生の皆さんにとって忘れられない想い出となるでしょう。また、若林先生と清水(友)先生が、体験のため実習に参加いただきました。お疲れ様でした。

そして、10月10日(土)には稲刈りが行われました。当日はまずまずの天気の中、四隅を手刈りで刈り、あとは農場自慢の新鋭コンバインを駆使して、全員が機械での刈り取り作業を初体験し、午前中で約1反の水田の稲刈りを無事完了しました。普段講義や演習で使っている本館をすぐ後ろにして、コンバインに乗っての収穫体験ができるというのは、なかなかない構図だと思いました。首都圏全体の農学系大学でも、このような光景はまれなものです。改めて、農場とキャンパスが一体となった本学のロケーションのよさを痛感しました。清水(友)先生はこの日も参加、皆勤賞となりました。
例年のことですが、今年のメンバーもチームワークは極めてよく、遅刻もケガ・病気などもなく、無事故で快適な実習となりました。実習生の皆さんは、早朝からの農作業、合宿生活と大変だったかもしれませんが、その分、長く記憶に残る体験となったことでしょう。本当にお疲れ様でした。お世話になった全ての関係者の方々に、この場を借りて厚く御礼申しあげます。

※学部農場と食品加工実習所について、詳しくは以下をご覧ください。
http://hp.brs.nihon-u.ac.jp/~farm/index.html
http://www.brs.nihon-u.ac.jp/facilities/fplc.html

6月の田植えから実習がスタート!
酪農実習。慣れない搾乳作業ながら、出荷までに作業を終了させました。
酪農実習。慣れない搾乳作業ながら、出荷までに作業を終了させました。
畜産実習。肉豚の作業。子豚は可愛いが、作業はいささか大変。
畜産実習。肉豚の作業。子豚は可愛いが、作業はいささか大変。
園芸実習。ハウスの中で苗づくりなどに取り組みます。
農業機械実習。トラクターの乗車体験。
農産実習。水田の管理作業。
合宿実習うちあげ。盛大にバーベキュー!
10月。実りの秋の稲刈りでコンバイン実習。お米の試食が楽しみです。

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