高橋・佐藤ゼミ

瀬戸内海に浮かぶ「長寿の島」での農家・漁家暮らし体験!

高橋・佐藤ゼミでは、8/29(土)から9/1(火)の3泊4日で、山口県大島郡周防大島町においてフィールドリサーチを行いました。みかん産地として有名であり、瀬戸内海では淡路島・小豆島に次いで三番目の面積を有しています。温暖な気候と豊かな自然環境に恵まれた周防大島は「長寿の島」としても知られ、町をあげてI・Uターンによる移住・定住促進の取り組みを行っています。本ゼミでは、事前に食と農の担い手や周防大島の地域経済について学習してから周防大島を訪問しました。農家・漁家民泊に滞在・宿泊し、実際の農家・漁家の暮らしと地域経済の実態を学び調査することができました。

初日は、まず周防大島町久賀庁舎を訪問しました。政策企画課の桝本公治課長、JA山口大島の杉原寿信部長、商工観光課の大川渉班長からは、それぞれ周防大島の農業・経済などの概況についてご講義いただきました。次いで入村式では、農家・漁家の人たちに初めて対面し、学生・教員一同よりご挨拶をさせていただきました。

2日目・3日目は、農家・漁家の暮らしを体験しました。農家では農作業の手ほどきを受け、自分たちで収穫した野菜を使って料理を作りました。漁家では漁船に乗り、おだやかで美しい瀬戸内海で釣りをしました。サビキという仕掛けで、一度に6匹を釣り上げる強者もいました。3日目の夕方になると、学生は各自分宿していた農家・漁家民泊をあとにして、全員で宿泊できる民宿に移動し報告会を行いました。周防大島で学び得たことを一人ひとりが発表し、島の食材をバーベキューにしていただきました。報告会では周防大島町の椎木巧町長にお越しいただき、参加学生に対して温かいお言葉を賜りました。

4日目は、周防大島で先進的な取り組みを行っている「瀬戸内ジャムズガーデン」を訪問しました。多種多様な果実類が栽培されている周防大島に立地することで、旬の素材を生かしたジャム作りを実現しています。事前学習で一部使用した『里山資本主義』による紹介事例であり、店主の松嶋匡史氏から特別にお話を拝聴し、地域再生の鍵を学ぶことができました。

3泊4日の周防大島でのフィールドリサーチを終えて、学生からはさまざまな充実した感想を聞きました。学生はこの経験を《実学》として有意義なものにすることができました。家族のように接していただいた農家・漁家民泊の人たちとの別れはつらいものがありましたが、「今度ゼミの仲間同士で泊まりに行きます!」という学生が現れる頼もしい成果もありました。運営に際して全面的にご協力いただきました周防大島の関係者の皆様に、改めて感謝と御礼を申し上げます。

周防大島町およびJA山口大島の全面協力による特別講義
入村式にてお世話になる農家・漁家民泊の人たちとご対面
ヒアリング調査を行った農家にて農業のやり方を教わる
自分たちで収穫した野菜の素材の味を生かして料理を作る
大漁を喜ぶ海の男たちは釣り上げた魚もさばけるようになる!
里山資本主義を学び持続可能な食と農のあり方を考える

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