大石ゼミ

食品企業や市場の現場を体験し、その役割と課題を考えよう

2015年度の大石敦志班(食品産業論班)は、ゼミでは、主として食品企業の現状と課題や卸売市場の役割と課題について学習し、9月に北海道札幌市の日糧製パン株式会社、石屋製菓株式会社、雪印メグミルク株式会社、福山醸造株式会社の4社と札幌市中央卸売市場を中心に現地調査を行いました。

各食品企業では、事前のゼミで考えた質問項目に準じて、それぞれの商品戦略や販売戦略、原料調達、衛生管理等の現状と課題を教えてもらいました。とくに日糧製パン株式会社ではパンの製造から販売、商品開発について、石屋製菓株式会社では原料の調達・商品開発・商品製造、消費者に受け入れられる商品やサービスとは何かについて、雪印メグミルク株式会社では酪農が北海道農業に果たしてきた役割やトップ企業の義務について、福山醸造株式会社では醤油造りの基本から昔の道具や関連品、商品開発について、それぞれ詳しく教えていただき、学生たちは食品の製造、販売の奥深さを感じることができたと思います。また札幌市中央卸売市場では、セリの見学や魚食普及の講義、マイナス50度の貯蔵庫見学など、早朝の見学で大変でしたが、普段見ることや体験できない流通の裏側を知ることができました。

受講した学生は、どの現場でもお話を伺った担当の方の仕事への誠意や情熱を感じることができたと思います。また、食に関わる仕事として、当たり前のことを当たり前にやることの大切さ、すごさを感じてくれたと思います。今年も女性だけの華やかなメンバーでしたが、調査時には集合時間を厳守し、積極的に質問をし、それぞれの疑問を解決していく姿勢を見ることができ、企業先ではお褒めの言葉をもらうこともあり、担当として本当に嬉しく思います。今回得た知見が、今後の大学生活や卒業後のどこかの場面で役に立って欲しいと切に願います。

最後に、勉強はもちろんのこと、食事や自由時間を含めて充実した3日間になったことを、今回調査に関わっていただいたすべての関係者に感謝申し上げます。

日糧製パンの見学を終えて
早朝のマグロの競り
マイナス50度の冷凍庫
質疑応答風景(雪印メグミルク)
マナー講習ディナー
北海道の味覚を堪能

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