齋藤ゼミ

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1.食料生産の現場体験と牧場関係者の講話

 2014年度のフィールドリサーチは、岩手県葛巻町にある「くずまき高原牧場」を拠点として9月6日~9日の日程で実施しました。多様な機能を備えた牧場での充実した4日間です。今回は残念ながら時間の都合上、牧場での搾乳体験や子牛の哺乳体験が取りやめになりましたが、それでも牧場施設全体の視察等を通じて、豊かな自然と人間が織りなす雄大な景観に感動です。
 牧場の牛乳を原料とした、チーズ、アイスクリーム、ピザなどを各人が実際に作り、味わいました。自分たちの手作り製品だけに、おいしさもひとしおといったところでしょう。
 くずまき高原牧場は30数年の歴史のもとに、現在では「日本一の公共育成牧場」と称されるまでに発展しています。牧場の創生期から関わってきた中村哲雄前町長、鈴木重雄町長からの講話では、牧場作り・まちづくりへの情熱あふれる内容と語りに感動です。

2.酪農家や乳業企業への訪問調査

 町内の酪農家や乳業企業への訪問調査によって、普段触れることのない牛乳生産や加工現場での実情を勉強しました。
 村澤牧場では生き物相手の仕事の大変さと、そのやりがいを学びます。調査時にいただいた自家製の牛乳はもちろん、自家栽培の朝取りとうもろこし、手作り生キャラメルのおいしさも格別でした。
 「くずまきジェラート・クローバー畑」の代表中村さんからは、酪農家婦人達が長年夢みてきたアイスクリーム工房の立ち上げに向けた熱き情熱と、工房の活動を通してのより深まる地域との絆などお話を伺いました。
 タカナシ乳業と守山乳業では、徹底した衛生管理、物流システム等の具体的な内容を知り、酪農・乳業への理解を深めました。
 今年も隣接岩泉町の岩泉乳業の調査も最終日に行いました。卒業生の下道さんから小規模乳業プラントとして特徴のあるヨーグルト製品の開発や販路開拓といった、企業展開の取り組みをうかがいました。牛乳乳製品市場における事業活動の大変さと面白さについてわかりやすく説明してもらいました。
 くずまき高原牧場での最終日は、バーベキューでの懇談です。牧場産の和牛肉、ラム肉、鴨肉など、6種類の肉料理、肉厚のしいたけなど、地元のおいしい食材を堪能しました。学生間でも普段とは少し違った個性を垣間見た交流会となりました。

焼きあがった手作りピザです 焼きあがった手作りピザです
バーベキューでの楽しいひととき バーベキューでの楽しいひととき
中村哲雄前町長による講話 中村哲雄前町長による講話
タカナシ乳業の皆さんとともに タカナシ乳業の皆さんとともに
守山乳業での工場見学 守山乳業での工場見学
風力発電についてのヒアリング風景 風力発電についてのヒアリング風景

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