食品ビジネス学科では、以上を目的に、学科教員全員が担当するゼミナールを1年次から開講しています。1ゼミあたりの学生数は数名から10名程度が基本です。
日本食・日本食材の海外への発信、農産物・食品の貿易や投資活動、食料問題を含めて東アジアを中心とするフードシステム圏形成のメカニズムをフードシステムという枠組みで研究しています。ゼミはフィールド研究を重視し現場での体感ゼミも実施しています。
私たちの生活にとって欠くことができない食品を提供し続けているのは、食品メーカーなどで構成される食品産業です。このような食品産業のなかから元気のある食品企業を取り上げて、どうして元気のある食品企業になれたのか。その“元気の源”を探っています。
食品ビジネスのマーケティング戦略は食品開発、流通、価格設定、販売方法を基本として、社会の変化や多様化した顧客のライフスタイルに対応した方法を展開しています。食品の安心・安全が問われている現在、これからのフード・マーケティングのあり方を考えています。
地域に根差した風土、環境によって育まれて来た私たち人類は、より豊かに生きるために社会を変革して来ました。そこでの「豊かさ」と、私たちを育んできた環境との望ましいあり方とは何かを考えながら、食と環境の問題の解決方法を研究しています。
特に「食卓の向こう側」である農林漁業・農山漁村の現場に着目しつつ、社会的に大きく乖離してしまっている食と農、都市と農村の関係を今後いかにつくり直していったらよいかなどの問題について、暮らしの視点に立って研究を進めています。
私たちの身近な問題である“農と食”の問題を中心にしながら、その背景にある少子高齢化や資源環境など社会構造問題、協同組合・非営利協同組織問題などの分析を通じて、様々な地域経済・地域社会の問題を考えていきます。
農村地域での田舎歩きや現地の方へのインタビュー調査などを通して、「足下の自然」・「農業の営み」・「農村のくらし」に着目した農村散策マップづくりなど、農村資源を活かした事業化や農村活性化戦略づくりについて調査研究しています。
食品産業(食品工業、食品流通、外食産業)を対象に、統計的手法やマーケティングリサーチの技法を使って、その組織構造や参加者(企業や消費者)の行動を分析・評価し、豊かな食への理論的・実証的な基礎を与えることをめざしています。
国や企業はどのような手段を講じてどの程度の食の安全性を担保すべきか。この問題を解くために、食の安全にかかわる政策や制度のあり方を、安全、安心、経済の三つの側面から追求する実証的研究に取り組んでいます。
次々に発売される食品の新製品は、どのように開発されているか知っていますか?ヒット商品を生み出すためには、消費者のニーズをつかむことと、食品製造のしくみを知ることが大切です。文系・理系の学びを融合させ、新しい食品の開発提案に取り組みます。
環境問題は私たちの食を含む生活全般に大きな影響を及ぼしています。どのような農産物の栽培方法が環境負荷を小さくするかは、一般的なイメージと異なることが少なくありません。当ゼミでは、経済学のツールを用いて環境問題を多面的に捉える洞察力を養います。
「現場から学ぶ」というスタンスを基本として、国際化時代における国内外の食料産業での新たな展開を実証的に研究しています。とくに酪農・乳業部門にスポットをあて、その実態分析と経営戦略の特徴などを考察しています。
食生活の変化は、その時代の背景を映し出します。食生活や食文化についての知 識を学ぶと共に、「食」とは何かとの視点に立って、多様化する現代のライフス タイルや地域社会における食の豊かさについて考えていきます。
ライフスタイルの変化や高齢社会に対して、食について改めて考える必要があります。「おいしい笑顔」をテーマに、望ましい食生活の実現に向けて、食卓から人々の食生活をより豊かにする方法について考えていきます。