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新しい微生物間共生システムの環境における機能の解析と利用
絶対共生細菌とその生育支持菌の間では、支持菌が相手の生育支持に係わるホルモン様物質を生産していることを発見した。また、異種放線菌の間では生育促進や生育阻害を誘導する物質が介在し、他方の放線菌の生育を制御する現象を見出した。これら共生微生物および放線菌間で働いている物質を単離・精製して構造決定を行う。また、その作用機構を解明して微生物の生育制御等への利用を図る。さらに、新しい海洋性石油資化微生物の種間相互作用を解明し、効率的な環境修復への利用を図る。また、廃水処理槽内の複合微生物相を解析し人為的な制御を図る。 |
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植物−微生物相後作用の解析と利用
マメ科植物であるミヤコグサと菌根菌と相互作用について、どのような物質が介在しているのか分子生物学的に研究する。また、新しい根粒菌を探索し、その作物生産に及ぼす影響について研究する。 |
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動物−微生物間相互作用の解析と利用
昆虫の腸管にはセルロース資化性共生細菌が生息していることが知られている。そこで、特にカブト虫幼虫を対象としてその共生菌の分子生態学的解析を行う。 |
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微生物複合汚染の生物学的制御
食品の保存中に、酢酸菌と乳酸菌が共存すると、多量のバイオフィルムを形成し食品劣化の原因となっている。そこでこの形成機構を解明し、生物学的な形成制御を図る。 |
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有用遺伝子資源としての微生物
共生系微生物を含めた幅広い微生物を対象に、微生物の生産する糖質変換酵素を探索し利用を図る。 |