研究室 Laboratory

全9つの研究室が、地球環境や地域環境をつくりだすためにかかせない研究テーマに挑んでいます。

研究室一覧 Laboratory

水資源環境工学研究室

生物に欠かせない水資源の環境保全・有効利用を 水資源環境工学研究室

健全な水環境を維持・保全する事は、人間の持続的な活動と生態系の維持のために不可欠です。水質源の有効利用・水質環境の保全・改善等を目標とし、持続的な最適生産・生活環境の創造や自然環境の保全に関して研究を行っています。

Water Redources and Environmental Engineering 水資源環境工学研究室

地球を循環する水の量的・質的な検討。また効率的な利用や汚れた水の浄化方法、水質悪化の原因、抑制などの検討。さらにGISを利用した水環境の整備と水利システムについて考えています。

研究室の特色

長坂 貞郎

教授

長坂 貞郎

Sadao NAGASAKA

地域環境水文学

最適な水環境の
構築を目指して

主に農地の水質環境について研究をしています.農地は地域環境に負荷を与える存在であると同時に、場合によってはその負荷を緩和する機能も持っています。その機能の仕組みを推定し、よりよくその機能を発揮させる方法を提案することを目指しています。
人間と生物が持続的に暮らしていくのに最適な水環境を構築できるように、調査や実験に基づいた研究を行っています。

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水資源環境工学研究室ホームページ

山嵜 高洋

専任講師

山嵜 高洋

Takahiro YAMAZAKI

数理情報科学

水は地球の大切な資源であり、
全ての生命の財産です

水資源の現状を把握するために山や里において多角的に調査を実施し、清廉な水資源環境の維持に努めています。また現在の自然環境は、保全・保護活動だけでは到底まもりきれない状態にあります。これからの全ての環境をまもるために、水資源を中心とした環境修復・環境再生活動を行っています。

研究室のここがスゴイ!

水田機能活用プロジェクト

水田機能活用プロジェクト

水田はお米を作るだけでなく、様々な機能を持っています。私たちはこの中で、水田に入る水を綺麗にして河川に戻す浄化作用や、ヒートアイランドを軽減する気象緩和効果について調査しています。

蓮(ハス)復元プロジェクト

(ハス)復元プロジェクト

ある灌漑用ため池で、護岸工事の後、それまで繁茂していた蓮が消滅しました。このため池の蓮の消滅原因を究明し、蓮が再び生育する環境を復元することを目指して、研究を続けています。

水理学実験

水理学実験

水理学実験棟を利用して、3年次生向けに水理学実験を行っています。実際に水が水路を流れる様子を観察することは、水理学のより深い理解と講義で得た知識の応用に役立つ貴重な経験となります。

将来の活躍分野

国や県、市町村の農村環境および都市環境の計画・管理・整備などに関わる技術系公務員として、多くの卒業生が活躍しています。ほかには、農協などの農業関連団体職員、中学・高校教員(理科)、土木・建設、コンサルティング、水質調査など。

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社会の基礎となる「材料」の深淵に迫る 環境土木施設工学研究室

今日、環境に調和した土木施設の計画・設計・施工が求められています。環境と土木工学との境界線、環境に優しい構造材料の特性に関する研究や、循環型社会構築のため、水路の修復や廃棄物のリサイクルにも取り組んでいます。

Civil and Environmental Engineering 環境土木施設工学研究室

道路や橋、また食料生産地域での水利用施設など、ものづくりの現場でも環境への適用が求められています。新時代の土木環境を創造する施設設計、施工に関する教育と調査・研究を行っています。

研究室の特色

斉藤 丈士

教授

斉藤 丈士

Takeshi SAITOH

環境土木施設工学

環境の創造と保全に必要な
「材料」を考える

高度経済成長時代に造られた多くの社会基盤施設が更新の時期を迎えており,現在,新たな施設を形づくる「材料」には環境への配慮と高い耐久性を付与することによるライフサイクルコストの低減が求められています。このことを念頭に置いて,当研究室ではコンクリートを中心とする建設材料を対象として,製造技術の向上と環境負荷の低減,副産物のリサイクル,調査・試験技術の開発・省力化,機能性材料の開発などに取り組んでいます。

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川本 治

特任教授

川本 治

Osamu KAWAMOTO

構造力学

社会基盤施設の
防災・減災対応のための
地盤挙動解明

高度経済成長時代に造られた多くの社会基盤施設の長寿命化・ストックマネージメントを行うためには経年劣化への対応だけでなく、突発的に発生する激甚災害に対する防災・減災対応が重要になります。農地地すべりや地震時の農地地盤液状化などを対象として、地盤挙動を明らかにするための力学試験などを行って防災・減災対策を行うための基礎データの把握に取り組んでいます。

研究室のここがスゴイ!

ポーラスAsの空隙構造評価

土質・材料
工学実験

材料実験室において、3年次生向けに「土質・材料工学実験」をおこなっています。材料としての土や砂、コンクリートなどの工学的特性を調べることは、基盤施設の整備計画や施工を理解する上で貴重な経験となります。

新潟県中越地震の被害と復旧

コンクリートの
施工性の向上

一般的にコンクリートは、固まる前における施工のしやすさと固まってからの品質や耐久性などが相反する性質をもっています。各種品質を損なうことなく施工しやすくなるコンクリートを目指して、材料や配合の改良について研究しています。

道路設計のシミュレーション

溶融スラグの
資源利用

一般廃棄物(都市ごみ)を溶融・固化したリサイクル材の「溶融スラグ」について、コンクリート用骨材や埋戻し材などを対象として有効利用への制約を解消するための研究をおこなっています。

将来の活躍分野

地方公務員/市(区)役所/町役場/コンサルタント/クボタ建設(株)/日特建設(株)/大成ロテック(株)/前田道路(株) 昭和コンクリート工業(株)/(株)土木管理総合試験所/不二サッシ(株)/東急建設(株)/羽田ヒューム管(株) など

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バイオメカトロニクス研究室

バイオマス資源の利活用し、新エメルギーを考える バイオメカトロニクス研究室

地球温暖化による気候変動、化石燃料の枯渇化の到来など、暮らしを支える環境やエネルギーが危機的状況に陥りつつあります。そのため環境を重視した持続可能なエネルギー開発を考える必要があります。クリーンエネルギーの一つとして、植物利用型微生物燃料電池の実用化に向けた研究を行っています。

Biomechatronics バイオメカトロニクス研究室

環境に優しい持続的な人間の創造には、クリーンエネルギーの開発が重要なテーマです。その中の一つに微生物燃料電池があり、その開発に取組んでいます。

研究室の特色

内ヶ崎 万蔵

准教授

内ヶ崎 万蔵

Manzo UCHIGASAKI

バイオメカトロニクス

バイオマス資源の利活用・
農業のメカトロニクスを考えます

バイオ「生物」、メカニクス「機械」、エレクトロニクス「電子」の手法を駆使して、植物の物理的特性から農業生産の自動化・効率化、さらに、環境に優しいバイオおよびクリ-ンエネルギーなど、幅広い分野を研究の対象としています。 当研究室では、農業の自動化システムの開発(収穫ロボット、精密農業)、バイオエネルギー(微生物燃料電池、微細藻のバイオディーゼル)、ミツバチを活用した環境診断(マイクロGPS)に関する研究を行っています。

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研究室のここがスゴイ!

ミツバチを活用した環境診断

ミツバチを活用した
環境診断

ミツバチにマイクロGPSを取り付け、花粉を採取してきた位置などを特定し、花粉の付着物から環境診断する「ミツバチを活用した環境診断」の研究も行っています。将来、研究で得られたミツバチの精密飛行データによって、近年世界中で報じられているミツバチの減少の原因解明に大きな貢献が期待されます。

植物利用型微生物燃料電池

植物利用型
微生物燃料電池

植物は光合成を行うことにより、根から様々な有機化合物を生産します。この有機化合物が微生物により無機物に分解され、そのときに発生する余剰電子により発電が行われることを応用した新エネルギー「植物利用型微生物燃料電池」の開発研究に取り組んでいます。

ブルーベリー小型収穫機

ブルーベリー
小型収穫機

ブルーベリーは、ブドウのような果房単位での一斉収穫ができず成熟果を果実単位で手摘み選択収穫します。これが同一樹に対して3~5日間隔で計10回程度の収穫が行われます。この省力化に向けたブルーベリー収穫機の開発研究に取組んでいます。

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地域環境保全学研究室

農村など地域の環境を守っていくために 地域環境保全学研究室

農村にある貴重な自然のひとつである「湿原」と、田んぼや畑などの「農地」を共存させるための方法や、人間の手の加わった自然(田んぼや畑など)の植物・動物の生態系とその保全方法を研究しています。

Regional Environmental Conservation 地域環境保全学研究室

地形、土壌、気象、水量、水質、生態系などの調査・測定結果を分析し、環境悪化の要因を把握し対策を検討しています。貴重動植物の生息する環境と周辺農業との共存をはかる工学的対策などを実施します。

研究室の特色

笹田 勝寛

准教授

笹田 勝寛

Katsuhiro SASADA

地域環境保全学

地域の環境を活用しつつ
保全する

農村地域は優良な農業生産の場であると同時に、貴重な自然が保存されている場でもあります。農村地域にとり残された貴重な「湿原」においてドローンなどを活用した植生や水環境の調査により、自然環境の診察・診断を行います。その結果から地域の「農地」「農業」と共存させるための水環境対策の提案や具体的な工法を研究しています。
また、都市近郊地域である大学キャンパス周辺にも人によって改変された土地が多くあります。そこでの環境修復とそこを活用した環境教育活動を、多自然型工法および学生・市民参加によって行い、一連の取組みによる生物多様性への影響評価、関係する人の意識変化についても研究しています。

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對馬 孝治

准教授

對馬 孝治

Kouji TSUSHIMA

環境化学

河川や地下水の水質汚濁の様子と
そのゆくえを調べています

自然の中で人や生物を構成する元素は、物理的な輸送、化学的な変化、生物による摂取や代謝を通して絶えず循環しています。河川や地下水などの水質汚濁の多くは、元素循環の偏りや滞りが一つの原因だと見ることができます。河川や地下水などの現地観測と試料採取、そしてそれらの試料を実験室で測定することによってこの循環の偏りを解析することができます。地道な作業の連続ですが、自然環境を「診察」する研究を実施しています。

研究室のここがスゴイ!

河川生態系の調査

河川生態系の調査

河川の多くの魚類は増水時には河川周辺の水域に避難し、一部の魚類は河川周辺の水域で産卵します。水生生物の安定同位体比が生息水域で差があることを利用して、魚類による河川周辺の水域の利用状況を解析します。

谷戸の環境調査

谷戸の環境調査

谷戸は樹林地と湧水の湿地からなり、貴重な自然空間です。しかし、周辺農地の肥料の影響で湧水の窒素濃度が環境基準を上回る谷戸も多くあります。この研究では窒素汚染湧水による谷戸への様々な影響を調査します。

湿原保全のための調査

湿原保全のための調査

湿原は固有の生物種を多く保持している非常に貴重な景観です。この研究ではかつて農地を造成していた技術を応用し、天然記念物に指定されている貴重な湿原を保全・再生する手法を実施して効果を観察しています。

将来の活躍分野

農業・園芸関連会社/造園関連会社/測量調査会社/環境調査会社/農協/地方公務員/大学院進学

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生物生産流通施設学研究室

食品・生体材料の冷凍保存とスマート施設農業 生物生産流通施設学研究室

食品・生体材料内部構造の3次元計測、食品・生体材料の凍結保存、農産物・食品の低温流通、また、温室や植物工場の環境制御の高度化、エネルギー・資源の低減・利活用、環境や生体の情報センシングなどの研究を行っています。

Agricultural Structures 生物生産流通施設学研究室

食品・生体材料凍結保存、食品の調理・加工における職人技の計測、農産物・食品の低温流通、また、環境や人にも優しいスマート施設農業、エネルギー・資源の低減・利活用、環境や生体の情報センシングについて研究しています。

研究室の特色

佐瀬 勘紀

特任教授

佐瀬 勘紀

Sadanori SASE

環境空調工学

環境や人にも優しい
スマート施設農業の
実現を目指して

農業施設(温室や植物工場、畜産施設、流通施設など)は、閉鎖的環境下で環境調節を行うことにより、環境へのインパクトを最小限にしつつ生物の生育や品質を飛躍的に向上させます。また、その工学技術は試験管から宇宙農場までといった広い範囲で応用が可能です。一方では、人に生物空間を伴う快適性や喜びを付与し、ひいては人類の永続と幸福にも貢献します。そこで、施設構造の最適化、環境制御の高度化、エネルギー・資源の低減・利活用、環境や生体の情報センシングなどの研究を行っています。

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生物生産流通施設学研究室ホームページ

都 甲洙

教授

都 甲洙

Gabsoo DO

環境情報工学

食品・生体材料の最適冷凍保存、
3次元バイオ構造モデリング

食品材料は、粉砕、混合、乾燥、濃縮、冷凍、発酵、凝固などの物理的、熱的、科学的な調理・加工により食べ物になり、これらの調理・加工には多くのエネルギーを必要とする。特に、冷凍操作は、農畜産物、水産物、冷凍食品および生殖細胞などの保存に幅広く利用されている。ここでは、食品の調理・加工、生殖細胞の冷凍操作に伴う熱移動、形態構造の変化、タンパク質の破壊などの物理・化学的な現象の3次元計測に基づく、最適な調理・加工および冷凍操作(省エネ)について研究を行っています。

研究室のここがスゴイ!

循環扇による温室内環境の改善

循環扇による
温室内環境の改善

温室内の環境(温湿度やCO2濃度)の分布は、作物の生育や品質、エネルギー使用量に影響します。そこで、循環扇で気流を発生させ、温室内環境を均一化・適正化する研究を行っています。

温室内作物の生体情報の計測

温室内作物の
生体情報の計測

作物は、気孔開度や葉温などによって光合成が変化します。そこで、それらの生体情報を計測・解析し、光合成などを最大化するための最適環境制御につなげる研究を行っています。

3次元モデリング

3次元モデリング

新しい分野として注目されているバイオ構造の3次元モデリングに関する研究をしています。例えば,パン職人の技を3次元計測し、データ化しています。上図はパン職人が作った生地中のパン酵母の3次元分布です。

将来の活躍分野

食品機械、食料品製造業、医療・保健衛生、商社、建設業など

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建築・地域共生デザイン研究室

農的暮らしの永続デザインがこれからのポイント 建築・地域共生デザイン研究室

生態系と共存する低炭素型社会を構築するために、持続的で自律的な建築および都市・農村環境のデザインを追及・計画づくりをします。地域の歴史・文化・自然・環境資源を総合的に調査し、その持続的な活用方法を地域住民とともに考えます。

Ecological Design for Architecture and Bioregion 建築・地域共生デザイン研究室

パーマカルチャー(持続的な暮らしのデザイン体系)理論をベースに、エコ建築、エコビレッジ、エコシティ、バイオリージョンの国内外での研究、及び住民参加での具体的な計画づくりの実践的活動もしています。

研究室の特色

糸長 浩司

特任教授

糸長 浩司

Koji ITONAGA

環境建築学

農的暮らしの永続デザインが
これからの住環境のポイントです

生態系と共存し低炭素型社会を構築するために、持続的で自立的な建築および都市・農村環境のデザインを国内のみならず、北欧、中国等海外で追及し、具体的な計画づくりを研究します。地域の歴史・文化・自然・環境資源を総合的に調査し、その持続的な活用方法を地域住民、環境市民、NPO、自治体とともに考え、具体的な計画・事業提案をしています。キーワードは、パーマカルチャー(農的暮らしを組み込んだ持続可能なエコライフデザイン)、環境共生建築・住宅、エコビレッジ、グリーンツーリズムなどです。

栗原 伸治

教授

栗原 伸治

Shinji KURIHARA

建築計画学

人と空間の関係を探求すること
それは人生を豊かにしてくれます

生物としての人間は身のまわりの空間とともに存在しています。人間はその空間に対し積極的な働きかけ(計画デザイン)をします。逆に、生身の人間は空間からの働きかけ(誘発・制約)も受けます。人間と空間には相互作用がみられるのです。
この相互作用を空間構成、認識、表象、環境、文化…といった観点からひも解けば、空間の計画デザインにむけた基礎的資料として役立ちます。と同時に、人生の計画デザインにとっても役立ちます。このような探求が日々の生活を刺激し、その先には好奇心に満ちた豊かな人生が広がってゆくでしょう。

藤沢 直樹

専任講師

藤沢 直樹

Naoki FUJISAWA

エコロジカルデザイン演習

自然環境と人為的環境が
互いに配慮しあう、
まちづくりの手法を追及します

多発する自然災害の被害にみるまでもなく近代的な世界・技術が曲道にあります。まちづくりにおいても地域の持つ自然環境や農業の持つ多面的機能の活用が必須です。土・水・大気・生物の本質を理解し、都市・地域計画の基礎となる歴史や構造・法などの「計画」考え方と「実現」の制度を学びます。卒業研究では実際の現場、例えば東日本大震災の被災地や高齢化が進む大型賃貸団地の建替えに伴うコミュニティ再編、都市近郊農村地域の農地や山麓地域の里地里山をフィールドに、地域の環境特性を分析・読み解き、住民参加型でのまちづくり手法を実践的に研究します。

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建築・地域共生デザイン研究室ホームページ

研究室のここがスゴイ!

デザインし創造する

デザインし
創造する

地球と共生し生きつづけるためには、自らデザインし、創造する力が必要。地球環境の危機的状況の今、エコロジカルで独創的な村の創造のため、自らの智を磨き、仲間達と新たな持続可能な人間環境を創造しよう。

伝統集落の凧による空撮

伝統集落の
凧による空撮

かつては地域環境分析のために凧をあげて空撮した。現在は同様の衛星画像が簡単に入手できる。
それでも現地へいくことの意味とは?行動とともにその意味を考えることも重要である。
(写真は中国黄土高原の伝統集落)

地域環境を永らえるために

地域環境を
永らえるために

少子高齢化、過疎化により地域の環境が維持できなくなりつつある。水や食を育んでくれた農山村の荒廃は、都市に住む人にとっても重大な問題。多様な人々が真剣に考え、地域環境を永らえる「参加」のデザイン手法を創造しよう。

将来の活躍分野

建築家/造園家/環境コンサルタント/都市・地域プランナー/地域づくり・環境活動NPOスタッフ/農林漁業従事者/公務員/イラストレータ/インテリアコーディネータ/環境教育・インタープリター/Webデザイナー/カメラマン/研究者/

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生物生産システム工学研究室

自然環境に配慮したさまざまな技術を開発 生物生産システム工学研究室

生産から流通、消費に至る野菜、果物、花を主とした農産物の生育および鮮度管理を精密に行うため、光、水、空気、電磁波などを効率的にコントロールし、さらに省エネルギーかつ安全な農産物生産システムを構築するための研究を行います。

Bioproduction System Engineering 生物生産システム工学研究室

野菜や花などの持続的生産を可能とする栽培環境研究、水や熱エネルギーの有効利用に関する研究、収穫後の農産物品質管理に関する研究などを行っています。

研究室の特色

宮本 眞吾

特任教授

宮本 眞吾

Shingo MIYAMOTO

環境エネルギー工学

自然環境に配慮したさまざまな
技術の開発を試みています。

私たちの研究室では数名の学生がグループを組んで、植物や微生物や昆虫などを取り扱いながら、生産系に関わる環境をコントロールする研究を行っています。
たとえば、新しい光であるLEDを用いた植物の生長促進や抑制技術に関する研究、食物を生産する圃場の生物環境保全のための害虫の物理的防除法に関する開発、生産物(穀類、果物、切り花など)の環境に優しい鮮度保持技術の開発に関する研究など、幅広い分野の研究を対象としています。 研究に携わりたいあなたの御来室をお待ちしています。

川越 義則

准教授

川越 義則

Yoshinori KAWAGOE

ポストハーベスト工学

農産物を無駄なく
高品質な状態で消費者へ届けたい

農産物の収穫直後から食卓に至る選別、貯蔵、調製、加工、包装、輸送等のプロセスにおける様々な操作に関連したポストハーベーストテクノロジーを教育・研究の対象としています。農産物は生きており、代謝活動が継続していることを理解した上で、工学的な手法を活用し、内部品質を評価しながら周囲の環境を調整するなどして、適切な熟度の果実、新鮮なままの野菜を消費者に届けるための技術を開発・研究しています。

梅田 大樹

准教授

梅田 大樹

Hiroki UMEDA

生物環境調節工学

植物生体情報を見える化して
最適な栽培環境を提案する

日本の農業は農業就業人口の減少や高齢化に伴い大規模化が進んでおり、これまでの栽培管理手法をそのまま適用することが困難になりつつあります。
そこで、我々の研究室では、あらゆる栽培形態にも適用可能な栽培管理指標として、栽培中の植物生体情報をリアルタイムかつ非破壊的に計測可能な光学システムを提案しています。
また、実際に得られた植物生体情報を精密な栽培管理に役立てるだけでなく、生産者の作業判断支援や労務管理にも役立つ利用方法についても検討しています。

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生物生産システム工学研究室ホームページ

研究室のここがスゴイ!

夏の研究発表会

夏の研究発表会

毎年恒例行事として、4年生と3年生合同の夏合宿と冬の卒論発表会を開催しています。夏合宿では4年生による卒業研究の中間発表会が行われ、3年生の卒業研究題目決定のための参考としています。

狭帯域LED光を使った研究

狭帯域LED光を
使った研究

害虫の新しい走光性に関する研究。これまでの幅広い波長帯の光ではなく、狭帯域の波長をもつLED光による新たな走光性に関する研究。現在使用されている誘引色や忌避色について全く異なる結果が得られてきています。

植物の生長制御に関する研究

植物の生長制御に
関する研究

この研究では、植物のもつ光形態形成反応に関わる光受容体色素に、狭帯域波長をもつLED光を照射することで、植物の生育や花の開花時期や状態に大きな影響を与える事などについて研究しています。

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動物生態環境学研究室

人と生き物のよりよい関係を 動物生態環境学研究室

希少種のように数が減りすぎた生物がいる一方で、数が増えて農林漁業や生態系に影響を与える生物がいます。人間を含めた様々な生物が共生できる環境の保全と持続的な生産を目指し、野生生物の生態や生息地と人間活動の関係について研究を行います。

Animal Ecology 動物生態環境学研究室

人間を含めた様々な生き物が共生できる環境の保全と持続的な生産を目指し、野生生物の生態や生息地と農林漁業など人間活動の関係について研究を行います。フィールド調査や実験室での分析を行います。

研究室の特色

三谷 奈保

専任講師

三谷 奈保

Naho MITANI

動物生態環境学

人と生き物のよりよい環境を

日本には人間が全く利用しない広大な自然はほとんどなく、人間が生産や生活をする地域と野生生物の生息地が隣接あるいは重なっています。しかし、これまでの生産や開発は、そこに生息する生物や生態系を軽視、ときには利用して進められ、それに伴う生息地の破壊や改変、外来種の移入、乱獲などが野生生物の多様性に大きく影響を及ぼしてきました。また、近年、中山間地域を中心に高齢化や人口減少により耕作放棄地の拡大と里山生態系の崩壊が進み、さらに野生生物の生息地が拡大していることから、農林業被害など野生生物と人間との軋轢がますます高まる傾向にあります。本研究室では、人間を含めた様々な生物が共生できる環境の保全と持続的な生産を目指し、野生生物の生態や生息地と農林漁業など人間活動の関係について研究を行います。

研究室フォトアルバム

研究室のここがスゴイ!

フィールドで調査する

フィールドで調査する

フィールドに出て調査すると、調査結果だけではなく、野生生物の生態、生息環境の状況や地域の人々の暮らしとの関わりなど、広い視野で生物やその保全について考えることができます。

実験室から生態系を調べる

実験室から生態系を調べる

野生生物の標本からフィールドでは分からない生態系の変化などについて知ることができることがあります。野生生物や生態系について実験室からの視点で調査します。

多様な関係者に会う

多様な関係者に会う

様々な人がそれぞれの立場や方法で野生生物や生態系に関わっています。農家などの地域住民や狩猟者など、いろいろな人に会って話をすることは保全や管理について考える上で重要です。

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地球環境・資源リモートセンシング研究室

地球規模の視点で 地球環境・資源
リモートセンシング研究室

近年、地球環境の変化と世界人口の増加が進んでいます。今後、どのような変化が起こるのでしょうか?私たちは何をしなければならないのでしょうか?限りある地球と人の生存に必要な資源とについて、リモートセンシングを用いて研究します。

Remote sensing of the earth′s environment and resoorces 地球環境・資源
リモートセンシング研究室

雪の積もる面積の減少や植生の劣化が広域で起こると、地球温暖化を促進します。こうした変化は、地球規模で食料生産や生物資源に影響を及ぼします。これらを、リモートセンシングを用いて研究します。

研究室の特色

串田 圭司

教授

串田 圭司

Keiji KUSHIDA

測量学Ⅰ

地球規模の視点で
自然と人を見る

リモートセンシングによれば、宇宙から地球を見ることができます。自然の移り変わりや人間活動の動きを読み取ることができます。近年、地球温暖化によって、地球の自然環境が急変しています。この変化を理解するためには、瞬時に広域を見るというリモートセンシングが必須です。 人間活動の内、人の生存に必要な食料生産は、広域で、水、土地、大気を利用するため、地球環境の変化の影響を直接的に受けます。この影響を理解し、対策を行う上でも、リモートセンシングが活躍します。 私たちは、地球規模の視点で、自然環境と食料生産とについて、リモートセンシングを用いて研究します。

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宮坂 加理

助手

宮坂 加理

Katori MIYASAKA

測量学実習Ⅰ

乾燥地における人間活動と
砂漠化の影響を考える

乾燥地を対象とし、広域スケールと狭域スケールの両面から砂漠化の評価をしています。
広域スケールでは、リモートセンシングデータを用いて地域毎や年代毎の植生の変化を比較し、砂漠化の判定を行うとともに砂漠化と人間活動(耕作や放牧等)の関連について研究しています。
狭域スケールでは、現場での様々な測定やモニタリングを行うことで水・熱・物質循環を解明し、そこでの人間活動(耕作や放牧等)が砂漠化に与える影響についてより詳細な研究を行っています。

研究室のここがスゴイ!

リモートセンシング技術を学ぶ

リモートセンシング
技術を学ぶ

衛星画像のリモートセンシング技術や空中写真測量について学びます。測量学が基礎となりますが、生物環境工学のそれぞれの分野や情報処理技術、電気電子工学、宇宙工学なども関連します。

フィールド調査をする

フィールド調査をする

リモートセンシングデータを正しく解釈するためには、地上での調査が必要です。近年の温暖化の下で植生の変化が著しいアラスカのツンドラでも調査しています。

現象を理解する

現象を理解する

異なる視点のリモートセンシング衛星画像を組み合わせたり、衛星画像処理と資源や自然や社会についての様々なデータとを結合して、起こっている現象を深く理解します。

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