資格・進路

Q&A

進路

国家公務員と地方公務員(都道府県、市町村など)があり、いずれも行政職(一般事務職)と専門職とに分かれます。行政職の募集人員は多いですが、専門職は少ないのが現状です。ただし、いずれの職種も公務員採用試験時の競争率は非常に高いので、1年次から計画を立て試験対策をするほうが良いでしょう。なお、本学科の学生が目指す専門職は「畜産学」や「農学」が多いですが、それ以外の分野や職種もありますので、自分の希望に沿ったものを調べてみましょう。また、公務員ではありませんが、公的な動物園などを運営する団体に就職する場合にも同様の準備が必要になります。

民間企業には様々な業種がありますが、いずれの企業も即戦力となる質の高い学生の厳選採用を行っています。「即戦力」とは資格や技術でなく教養・知識・コミュニケーション能力等を意味するので、必要単位の取得に専念するだけでなく、大学でのクラブ活動や社会活動にも積極的に参加し、人間力を養う必要があります。なお、本学部で開催される就職セミナーに参加する企業は、本学部卒業生を採用する意思を持つ企業ですから、このようなセミナーには積極的に参加するのが良いでしょう。本学科の卒業生は、食品製造会社、医薬品会社、各種販売業、牧場、環境調査会社、飼料会社、動物病院など多種多様な方面で活躍しています。

本学科の母体は畜産学科なので、畜産学に関連した分野の勉学に励むとともに、本学付属農場やインターンシップなどを利用して、実習を行うと良いでしょう。毎年、たくさんの農場から採用情報が学部に送られてきますので、就職指導課に相談すると同時に、本学科の就職用掲示板も確認するようにしてください。また、公的機関が管理する牧場に就職するという道もあります。その場合は公務員試験の対策が必要になります。本学科の卒業生は、養豚・養鶏場、酪農場、肉牛牧場、馬牧場など様々な畜種を対象とした農場に就職しています。

本学部では中学校教諭(理科)と高等学校教諭(理科、農業)の教員免許が取得できます。在学中に教職科目を 受講して単位を修得する必要があります。公立の中学校・高等学校教員になるには、各自治体が実施する教員採用 試験に合格する必要があるので、教職担当教員に相談しながら1年次から計画を立て準備をする方がよいでしょう。
また私立学校の場合も、それぞれの学校が行う採用試験に合格する必要があります。

大学院は、学部で学んだ様々な知識やスキルをより一層高め、より高度な研究を行う場所です。各大学院が行う 入学試験に合格する必要がありますが、大学院で研究を継続していけるかどうかの「やる気」が非常に大事です。 逆に言えば、やる気があれば多少の困難はそれで乗り越えていけるということです。大学院を修了することによ り、研究職へ進む可能性が広がります。なお大学院の試験科目では英語が必須ですので、日頃から英語に親しんで おきましょう。

資格

本学科で取得できる主な資格は下記のものがあります(「教員免許」は「教員になるには?」をご参照ください)。

資格

家畜人工授精師

家畜に人工授精を行う際に必要な国家資格で、牧場、各自治体や関係団体などで活用されます。本学科で開催される家畜人工授精講習会(ウシおよびブタ)を4年次に受講し、試験に合格する必要があります。さらに、講習会免除科目の単位を卒業時までに修得しておく必要があります。

任用資格

学芸員

博物館、動物園、水族館などに就職する際に有用な資格です。在学中に所定の単位を修得する必要があります。

食品衛生管理者

乳製品や食肉製品などの食品や食品添加物等を製造・加工する施設において、衛生管理上、配置が義務付けられている国家資格です。在学中に「食品衛生コース」に登録し、本学科の必修科目と指定の選択科目(微生物学実習・食品衛生学)の単位を修得する必要があります。食品衛生管理者の有資格者が公務員に採用され、国の検疫所や地方自治体の保健所などの食品衛生行政に関する職務に配属されると「食品衛生監視員」になることができます。また、飲食店等施設に勤務し、任命されれば「食品衛生責任者」になることができます。

※本学部では就職指導課があり、求人情報を閲覧したり、就活時のアドバイスを受けたりできますので、ぜひ活用してください。