本研究室で行われている現在の研究キーワードは,「行動発現」「泌乳」「神経系発達」「神経疾患モデル動物」です.本研究室では,永年に亘って乳腺の増殖・退行や乳汁合成に必須なホルモン群の分泌機構解明に関する研究を行ってきました.しかし,これら形態学的,内分泌学的観点のみならず,「泌乳」という現象を維持する上で,母子の行動学的な相互関係が重要な役割を担っていることが様々な研究で明らかにされおり,本研究室では乳仔の発育に伴う母親の情動性や乳仔への適応性の変化がいかなる生理学的意義を持つかを研究しています.また,社会認知行動,新奇探索行動など,成熟後の動物が示す様々な行動の発現様相に及ぼす「発育期の環境」や「遺伝要因」の影響を神経化学的,分子生物学的アプローチから追究しています.これらの成果は,現存する神経疾患モデル本態の解明や新たなモデル動物の開発にも応用されると考えています.