土と藁のアトムハウスプロジェクト
プロジェクトの概要 

2002年、これまでの事例をもとに新たなエコハウスの可能性を求め、日本大学建築・地域共生デザイン研究室では、職業能力開発総合大学校東京校藤野研究室と遠野未来建築事務所との合同プロジェクトを発足させました。

 日本大学生物資源科学部生物環境科学研究センター敷地内にて、ストローベイル建築および、ラムドアース建築(土と石灰を混ぜ型枠の中で突き固めて壁を立ち上げる構法)を合体させたエコハウスの建設を行っています。

 このプロジェクトはアース(土)とストロー(藁)で「アストロ」という造語と、アメリカで「アストロボーイ」と呼ばれる「鉄腕アトム」を掛け、意匠的な形状が似ていることにも由来し、アトムハウスプロジェクトと名付けました。

プロジェクトの目的・方法

・DIY(セルフビルド)による自然素材を中心とした資材調査調達・施工を行う。
・過去の事例を考慮し新たな施工方法を開発する。
・ストローベイル建築の特徴を活かしたアールデザイン形態の可能性を検証する。
・日本の伝統技法である竹子舞、土壁などの左官技術を取り入れる。
・アールデザインのラムドアース壁を建設しその施工方法を開発する。
・建設した壁の温湿度特性かつ断熱・蓄熱性能を明らかにする。
・施工の一部ではワークショップを行い全国のエコ建築施工愛好家や地域の子供たちを含めた住民参加での開かれたプロジェクトを目指す。
・ワークショップ参加者にアンケートを行うことでストローベイル建築・ラムドアース建築のイメージを明らかにする。
・建設した建物の環境調査を行い、ストローベイルとラムドアースの環境特性を明らかにする。

計画

 アトムハウスプロジェクトチーム内で様々なアイデアやデザインが提案された。それを元に、遠野未来建築事務所が中心となり最終デザインを作製した。基本設計図面は藤野研究室が中心となって作製した。また、遠野未来建築事務所で、アトムハウス建設位置を決めるための1/100模型と、木造軸組みを含めた1/20の模型を製作した。 

 建物の中心を囲む円形の壁がストローベイルである。その中心から右側に伸びる曲線がラムドアース壁である。断熱性能があるストローベイルの室内に蓄熱性能があるラムドアース壁が入り込む形になっている。

・木造軸組みによって構成され、壁材としてストローベイルを設置する工法であり、ラムドアース壁は独立した構造となっている。

・ベイル壁には日本の伝統技術である竹子舞を施し土壁を塗る。

・屋根は防水シートの上に土を乗せ、草屋根とする。

・ベイル壁の湿気対策として砂利による土台と竹によるドレインを部分的に用いる。

模型写真
施工
ストローベイル壁材用土の選定、用土作り・基礎作り
フーチング
ラムドアース壁(版築)の立ち上げ
木造軸組み
ストローベイル壁
ベイル積み
塗り作業
屋根作り
これまでのまとめ
番外編
石がま
トーテムポール作り