Laboratory of Agricultural production Technology農業生産技術研究室

Laboratory of Agricultural production Technology農業生産技術研究室

研究内容

園芸作物の生産現場で生ずる諸問題の要因を遺伝子の発現解析や植物ホルモンの分析等の実験と実際栽培で明らかにし、園芸作物の品質・生産性向上に関する技法の開発を目指しています。

研究内容.01Content of research.01

ジベレリン生合成制御による花きの生育・開花調節技術の開発

園芸作物の生育・開花には植物ホルモンであるジベレリンが深く係わっていることが明らかになっています。そこで、ジベレリンの生合成を制御することで草丈調節や開花の早晩調節が可能になります。生合成を制御するには環境調節、化合物処理、遺伝子組換えなどの手法がありますが、写真には、遺伝子組換えにより矮性化が可能であることを示しています。

ジベレリン生合成制御による花きの生育・開花調節技術の開発

ジベレリン生合成制御による花きの生育・開花調節技術の開発

研究内容.02Content of research.02

LED照明による新しい生育・開花制御技術の開発

園芸作物の栽培では、光環境を制御した開花調節や生育制御が行われています。従来の電球や蛍光灯に代わり、単色光が得られるLED照明では、照射波長により光合成促進、開花調節、抗酸化物質の含有量増加、病害抑制、害虫駆除、草丈調節の可能性が示唆されています。たとえばバラでは、養液栽培のアーチング法で日陰になった同化専用枝の下側から、土耕栽培の切り上げ法では頭上からLED照明して収量や品質の改善試験をしています。

アーチング法での下方からの照明アーチング法での下方からの照明

切り上げ法での上方からの照明(夜間に撮影)切り上げ法での上方からの照明(夜間に撮影)

研究内容.03Content of research.03

ダリアの花の老化メカニズムの解明と日持ちの延長技術の開発

ダリアの花は大輪で美しく、ブライダルでの利用も望まれる品目ですが、日持ちの短さが最大の欠点とされています。延命剤処理によって日持ちを若干長くすることはできますが、なぜ日持ちが短いのか、その老化メカニズムはいまだに明らかにされていません。花がしおれるとき、どのような現象が起きているのか、どのような遺伝子が機能しているのか。その老化メカニズムを明らかにし、より有効な日持ちの延長技術の開発を目指しています。

採花4日後採花4日後

採花当日採花当日

主な科目

植物環境調節学Environmental Control for Plant Growth

今日、野菜や花は季節を問わず周年出荷され、消費者の手に届いています。これは温室などの施設栽培に依るところが非常に大きいためです。施設栽培ならではの環境調節法について、省エネルギー栽培・環境負荷軽減・植物工場などをキーワードに講義します。

分子植物成長制御論Plant Growth Regulation

植物は光周期、温度などの外的環境や内生の植物ホルモンを感受して、自らの成長と開花を調節します。近年、植物の成長と開花メカニズムに関して、多くの分子生物学的な知見が蓄積してきました。この講義では植物の成長と開花を制御する各遺伝子の働きと相互関係並びに植物ホルモンの働きについて最新のデータに基づいて解説します。

植物生理学Plant Physiology

植物の持つさまざまな機能や生長に伴う分化等について、物質代謝や植物特有の構造、植物をとりまく環境に対する応答との関係について、細胞学や形態学、生化学的視点によりそれらの基礎的知識を習得します。また、近年発達した分子レベルでの知見を知り、そのメカニズムを理解し、農学面への応用事例についても理解します。光合成やホルモン、物質代謝がキーワードです。

生命農学実習ⅠField Practice of Agricultural Bioscience Ⅰ

フィールドサイエンスへの導入として、食用作物、果樹、野菜、花き、飼料作物などの栽培植物や造園材料に親しみ、播種から収穫までの栽培管理を網羅的に実習し、植物生産の社会的意義の理解,基礎的な栽培技術の習得を図ります。

生命農学実験ⅡField Practice of Agricultural Bioscience Ⅱ

フィールドサイエンスの基礎的技術を習得し、土壌を含む種々の環境要因と植物生育の関係から植物の生理生態を解明します。

教員紹介

教授 腰岡 政二

教授 腰岡 政二Prof. Masaji Koshioka

花の生育や開花に関わる植物ホルモンの働きや、花の品質を左右する花色素などの研究から、人々の生活を楽しく豊かにする花の創り方を探しています。

専任講師 百瀬 博文

専任講師 百瀬 博文Assist. Prof. Hirofumi Momose

植物のこんなサインを見逃すな!! 色に表れてくる、黙して語らぬ植物の様子を探る新しい技術を開発していきます。

助手 東 未来

助手 東 未来Research Assist. Mirai Azuma

バイオテクノロジーを用いた研究によって、高品質な農作物、効率的な農業生産技術の開発を目指し、農産業への貢献を目指しています。