花の科学研究室

研究内容

花の開花メカニズムの解明や花色素の生合成に関して分子生物学的・化学的にアプローチするとともに、
新しい花の栽培技術の開発といった花の生産を含めたトータルの生命現象についての研究を行っています。



ファレノプシスのジベレリンによる
花成誘導メカニズムの分子生物学的解明
ファレノプシスに外部からGAを投与すると、従来花序が形成されなかった頂芽から花序が発生することを世界で初めて見いだし、特許を取得しました。このため、花序形成とGAには密接な関連性があると考えられ、両者の関係について花成誘導遺伝子の発現解析を行っています。


GA投与により頂芽から発生した花序と遺伝子発現
ラベンダーの花成誘導期間中の
ジベレリン生合成遺伝子の発現解析
ラベンダーは花芽分化の直前に内生GA量が増え、それに続いて開花します。このため、GAが花成に重要な役割を担っていると考えられますが、どのようなメカニズムでGAが機能しているかわかっていません。そこで、GAの生合成と感受性を制御する遺伝子の同定と発現解析を行っています。


ラベンターの花芽分化と活性型内生GA(GA1)
クルクマ属花卉の花色を構成する
色素の同定
近年、クルクマは各地で栽培されるようになりました。 花色はアントシアニンとよばれる色素からなり品種に固有な色彩を作り出していますが、色素組成はよくわかっていません。新品種を作出するには、色素組成の情報が重要です。そこで、多品種のクルクマがもつアントシアニンの同定を行っています。


クルクマから同定されたアントシアニン
Malvidin 3-glucoside

主な科目




本講義では、花き園芸の歴史および花きの形態と生育に関わる植物学的な基礎を理解した後に、花きの育種、繁殖、開花調節などの花き生産に関わる事項と流通・品質などポストハーベストに関わる事項を学習します。
本講義では、花き園芸学で学習した知識を基に、花き植物が生育して花が咲くメカニズム、花色が発現するメカニズム、花の老化を調節するメカニズムなどについて、植物ホルモンのような低分子化合物、タンパク質や遺伝子のような高分子化合物がどのように関わっているのかを学習します。
植物は光周期、温度などの外的環境や内生の植物ホルモンを感受して、自らの成長と開花を調節します。近年、植物の成長と開花メカニズムに関して、多くの分子生物学的な知見が蓄積してきました。この講義では植物の成長と開花を制御する各遺伝子の働きと相互関係並びに植物ホルモンの働きについて最新のデータに基づいて解説します。

教員紹介

教授 腰岡 政二 Prof. Masaji Koshioka 花の生育や開花に関わる植物ホルモンの働きや、花の品質を左右する花色素などの研究から、人々の生活を楽しく豊かにする花の創り方を探しています。
准教授 窪田 聡 Assoc. Prof. Satoshi Kubota 先端技術を使った環境に優しい農業、「スマートアグリカルチャー」の創出を目指しています。










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