Laboratory of Horticultural Science園芸科学研究室

Laboratory of Horticultural Science園芸科学研究室

研究内容

野菜や果物、とくに果実の品質を決定する甘さや酸味、食感、フレーバーなどに関わる酵素や遺伝子について生命科学的視点で調べ、新しい野菜や果物の開発に役立てます。

研究内容.01Content of research.01

果実のフレーバー形成メカニズムの解明と新たな香り成分の導入

果実は食べ頃になると独特の良い香りを放ちます。鼻が詰まると食べ物がまずく感じられることからも、香りは美味しさを決める重要な要素であることが分かります。芳香成分の種類は多く、トマトでは400種類以上が知られています。研究室ではガスクロマトグラフ質量分析装置でそれらの合成や貯蔵のバランスを調べ、関連する酵素や遺伝子を明らかにしようとしています。また、近縁種がもつ優れた芳香成分を栽培種に導入した新品種の作出も研究目標一つです。

果実のフレーバー形成メカニズムの解明と新たな香り成分の導入

果実のフレーバー形成メカニズムの解明と新たな香り成分の導入

研究内容.02Content of research.02

野菜類の品種改良と生産技術の開発

消費者需要や農業を取り巻く様々な環境から、新しい特質をもつ新品種の作出が望まれます。新品種の普及には品質が優れていること以外にも栽培のしやすさや病害抵抗性なども要求されます。現在、収穫性に優れる果菜類の開発や病害抵抗性を導入した高品質葉菜類の作出を試みるとともに、新たな生産技術の開発を企業と共同研究しています。また、育成品種の持つ新たな特徴については分子レベルでの解明を試みています。

野菜類の品種改良と生産技術の開発

野菜類の品種改良と生産技術の開発

研究内容.03Content of research.03

果実の食感形成機構に関する研究

甘味や酸味などの他にも食べたときの食感(歯触り)はおいしさを決める要素として非常に重要です。果実の成熟に伴って形成される食感は収穫後の流通段階でも変化します。また、食感は果実の種類によっても異なっています。個々の果実に特有の食感形成機構を明らかにしながら、食感を変化させる原因は何なのか? どのような流通条件が食感の維持に重要なのか? について、成分分析や遺伝子発現の面から調べ、品質向上に役立てます。

果実の食感形成機構に関する研究

果実の食感形成機構に関する研究

主な科目

野菜生理機能科学Vegetable Crop Physiology

野菜の成長はどのようなメカニズムで起こるのか? 各種野菜における成長特性を環境的要因・遺伝的要因と関連させて理論的に考えるとともに、分子レベルの知見も使って解説します。野菜園芸を学術的角度でみたものです。また、野菜には、ビタミンや抗酸化成分が多く含まれており、健康を維持する機能を持つことで近年注目されています。これら成分の生合成機構についても学びます。

果樹分子生理学Fruit Molecular Physiology

一般的に果樹は1つの樹では結実しないことを知っていますか? また、果物には多くの糖が蓄積されて成熟しますが、どのような仕組みで糖が蓄積するのでしょうか? 成熟中の果実の中では何が起こっているのでしょうか? このような果物の中で起こる様々な現象について、近年の研究成果から得られた生命科学のアプローチで説明します。また、高品質果樹の生産についても言及します。

教員紹介

教授 立石 亮

教授 立石 亮Prof. Akira Tateishi

バイオテクノロジーを従来の農学に積極的に取り入れて、遺伝子やタンパク質の解析、あるいは、その制御によって、野菜・果物・花の品質向上を考えています。

助教 上吉原 裕亮

専任講師 上吉原 裕亮Assist.Prof. Yuusuke Kamiyoshihara

生化学および遺伝学的手法により、まだ明らかになっていない芳香成分の生合成メカニズムの解明を目指しています。基礎研究を発展させ、最終的には美味しい果物を作ることを目標に、学生さんと一緒に充実した研究活動をしていきたいと思っています。