生命農学科のいまを伝える
園芸科学研究室の上吉原専任講師の論文がPlant Scienceに掲載されました
園芸科学研究室の上吉原専任講師の論文「Functional divergence of principal alcohol o-acyltransferase for biosynthesis of volatile acetate esters among tomato wild species (Solanum Sect. Lycopersicon)」がPlant Scienceに掲載されました!
この論文は、トマトの香り成分に関しての研究成果をまとめたものです。
香りの成分のエステルは、フルーティーな香りに大きく貢献する物質の一つです。
揮発性エステルはもともと植物の防御反応や生殖等、生理学的機能を持つ化学物質で、野生種トマトでは多様なバリエーションで存在しています。
この論文では、野生種トマトの揮発性エステルの代謝に関わる重要な酵素の遺伝子の解析を行うとともに、その酵素の機能を明らかにしました。
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*上記の研究はJSPS科研費(若手研究B)【16K18653】の助成を受けたものです。
今回の知見を活用して、揮発性エステルの蓄積量を操作することができれば、これまでとは違った香りの品種のトマトができるかもしれないですね!
また、この論文に掲載された研究成果について、実際に実験を行っている様子等については生命農学科通信 vol. 28「くだものらしさは香りが決める!!」でも紹介しています。
これまでに、たくさんの学生・大学院生が上吉原先生と研究を進めて、一つの成果となりました。
生命農学科で行っている研究は『生命農学科公式HPの研究室紹介』でも紹介しています。
Informationや生命農学科通信でも随時研究成果を更新していますので、是非チェックしてくださいね。
2020年8月12日