生命農学科の魅力と取組みを発信
生命農学科通信 vol.16「新学科主任からの挨拶」
進化し続ける農学をリードする
生命農学科は1943年に創設され,日本大学農学部に設置された 本学部で最も歴史のある学科です。学部名称等の変更に伴い, 農学科,植物資源科学科,生命農学科と学科名称も変わりました。 しかし,私たちの目指すものは, 農学を究め農業の発展に貢献することに変わりはありません。 農業は植物学,栽培学,育種学,植物病理学,土壌肥料学, 農業気象学, 時には工学等の幅広い知識が統合されて成り立つ産業です。 近年ではグローバルな分子生物学の知識と技術が不可欠となり, それを国や地域の農業にローカライズする現代の農業はまさに「 生命農学」といえます。 生命農学科は現代農業の最先端を行くカリキュラムを備え, 第一線で活躍する教員陣がきめ細やかな教育と最先端の研究を行い ,それを支える施設や設備が完備されています。 農業は常に進化し続けなければなりませんが, 工業とは異なり情報化, オートメーション化が著しく立ち後れています。だからこそ, 農業生産者は自らの職人技を発揮できるのですが, 農産物輸入自由化の流れに対抗するのは至難であるといわざるを得 ません。今後は分子生物学に加えて, ICTやAI等の異分野が参入し新たなグローバルな知識と技術を 農業にローカライズする「グローカル化」 が更に進行するでしょう。 私たちは進化し続ける農学を常にリードする存在でありたいと願い ,研究と教育に努力しています。
学科主任 窪田 聡
2019年4月22日