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生命農学科通信 vol. 56「卒業研究発表会(植物医科学研究室編)」
令和2年度植物医科学研究室卒業研究発表会
植物医科学研究室では、カビやウイルスの感染によって引き起こされる植物病の発病の仕組みを遺伝子・細胞レベルで解析し、環境にやさしい方法で植物を守るための研究に取り組んでいます。研究課題としては、病原体の特性とその病原性、植物側の病害抵抗性の分子メカニズムの解明などの基礎的な研究から、病気に強い作物や品種の作出や病害防除システムの構築などの応用研究まで、幅広い視点をもって取り組んでいます。
令和2年度は、研究室に38名の学生(学部生35名、大学院生3名)が所属し、数人のチームに分かれて、アブラナ科作物白斑病菌の寄生性分化に関する研究、うどんこ病菌の薬剤感受性の動態解析、ホウレンソウべと病抵抗性育種、ウリ科作物のウイルス抵抗性機構と抵抗性を決定づける遺伝子の解明、そして殺菌殺虫機能を有する枯草菌の探索と利用技術の開発などに関する研究に取り組んできました。
植物医科学研究室では、毎年2月に、卒業を前にした4年生が2年間にわたって取り組んできた卒業研究成果を取りまとめ、要旨集を作成し、研究チームごとに研究成果を発表する「卒業研究発表会」を学生自ら企画・運営して開催しています。今年も2月25日に令和2年度の「卒業研究発表会」が、大学院生、3年生、そして新たに配属を希望している2年生の出席のもとに開催されました。発表会では、4年生16名による9課題のプレゼンテーションが行われました。どのプレゼンもストーリー性のある分かりやすい発表で、プレゼン終了後は参加者とのホットな質疑応答が展開されました。当日は、朝10時からスタートし、途中短い昼食ブレイクを含みながら3時まで、5時間に及ぶ長丁場の熱のこもった発表会となりました。
発表会を終えた4年生は、コロナ禍の中での不自由な卒業研究環境を乗り越えて、ここまでたどり着いたという達成感と安堵感に浸りながら、一方、3年生は来年の自分たちの姿をイメージしながら、皆で思い出の集合写真を撮って成功裏に終えることができました。来年が楽しみになる素敵な卒業研究発表会でした。
植物医科学研究室卒業研究発表会要旨集の表紙です。4年生がアカデミックなイメージで作成しました。
発表会でのプレゼンテーションの様子
植物医科学研究室卒論発表会を終えての研究室の全員集合写真。スーツ姿は4年生です。
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2021年3月24日